問題No.8157 【推理クイズ】蘇る良心

出題者：艶倉総美◆[5056c07]

男は置き引き常習犯だった。

決して生計を立るためではなく、彼には勤めている会社があり、愛する家族を養うのに十分な収入があった。

そりゃあ、戦利品に財布でも入っていれば、いい思いの一つも出来たが…それでも、やはり彼が犯行を犯してしまうのは、それ自体が快楽であるからに過ぎなかった。

だから、被害者の気持ちを考えたことなんて一度もない、これからだって無いと断言出来た。

何しろ、男が最も楽しみなのは、金めのものよりも被害者の身分証明書の顔写を眺め、その人物が悔しがる顔を想像出来る時である。性根が腐っていることは自分でも自覚があった。

今夜も、仕事で遅くなるフリをしてわざわざ電車に乗り、降り際にハンドバッグを掠めてきた。
うとうとしていたＯＬ風の女が横に無造作に置いていたものだ。

目撃者などいない、そんなヘマは絶対にしない。

誰も見ていないのを確認の上、素早く自分のボストンバッグに放り込み、何食わぬ顔で電車を降りた。

その後、近くの駐車場に停めてあった車の助手席にボストンバッグを置き、帰路についた。
お楽しみは後、今夜は妻に頼まれた雑貨を買って帰らなくてはならない。
深夜までやっているホームセンターが家路の途中にあるが、もたもたしていたら買い物を終える前に店が閉まってしまう。

〜次の日、男の嫌な予感は続いていた。
果たしてそれは的中し、数日のうちに彼は警察に逮捕されることになった。

さて、男が逮捕されたのは置き引きがばれたからなのだが、それはいったい何故？

キーワードは二つ、一つは意外にも『自首』なのだが、もう一つを答えてください。


※　問題中に使用されている人名、地域名、会社名、組織名、製品名、イベントなどは架空のものであり、実際に存在するものを示すものではありません。

蘇る良心への最新コメント

とても難しかったです

これはいい問題だった

バッグと相手だろ？

理由はバッグと相手にはよらないですよね？

サッパリです・・・

コメントをもっと見る／書く

蘇る良心の情報

問題作成日：2009-01-22
解答公開日：2009-02-22
正解率：3%　（正解回数：317　解答回数：10373）

艶倉総美さんの他の問題を見る