問題No.1717 【推理クイズ】秋の帳がおりたなら・・

出題者：THENOSEMAN◆[a919364]

ある所に、父と二人の息子が住んでいた。
息子のうち弟の方は父に似て働き者だが、兄の方は怠け者でろくに働かずに家の金を持ち出しては遊び回っていた。
ある夏、過労のせいか体調を崩した父はほどなく床に臥せてしまい、弟を枕元に呼ぶとこう言い渡した。
『お前はよく働きわしの面倒をみてくれた。僅かだがわしの遺産をお前にやろう』
部屋の入り口の前には兄もこっそりとやってきていた。兄は、父親の以前からの働きぶりを考えると家に残るお金が少なすぎると思い、どこかに隠し財産があると睨んで機を狙っていたのだ。
『遺産は放蕩息子のお前の兄に取られぬよう、わしがまだ出歩けるうちに隠してきた。西にある落葉広葉樹の森だ。鬱蒼と枝葉が茂り、光もほとんど射さないあの暗い森にある一本の木の根元に埋めた』
『遺産だなんて！　そのお金があれば、もっとお父さんにいい生活をさせてあげられます。すぐ掘ってくるので、詳しい場所を教えてください』
弟が目に涙を溜めてそういうと、父親は静かに頭を振った。
『地図も作らなんだ、わしにも場所はわからんのだ。今はまだな・・』
『と、いいますと？』
『この夏が過ぎ、落ち葉舞い散る秋になったら・・夜の帳がおりる頃に行って捜すのだ。すぐには無理だろうが、数日通えば目印は見つかる・・ただし、雨でぬかるんだ森は危険なので、晴れた日を選びなさい』
そこまで告げると、父親はスッと瞼を閉じた。永遠の眠りが訪れたのだ。
『あの森か・・』
兄はほくそ笑み、悲しみにくれる弟に気づかれないように森へ向かった。
『弟になどビタ一文やるものか。秋までなどとても待てん、第一落ち葉で地面が覆い隠されたら捜し辛いからな』
兄は、森に入ると手当たり次第に木の根元を掘り返したが、それも一週間で断念した。広い森の中から手がかりもなく、一本の木を見つけ出すのはほぼ不可能だ。
やがて秋が訪れ、ある晴れた日の夕方、弟は父の遺言通り森へ向かった。森に入る頃には太陽も沈みかけていて、まもなく闇が辺りを包んだ。時折、満天の星空を見上げながら、懐中電灯を片手に森の中を進んでいくと、運もよかったのだろう、弟は小一時間ほどで目的の木を捜し当てた。
さて、弟はなぜ兄が一週間かかっても見つけられなかった木をこんなに早く見つけ出せたのでしょう？
それは、父の残した目印に秘密があります、一体目印に使われていたものは何だったのでしょうか？
漢字で四文字の言葉を入力してください。


※　問題中に使用されている人名、地域名、会社名、組織名、製品名、イベントなどは架空のものであり、実際に存在するものを示すものではありません。

秋の帳がおりたなら・・への最新コメント

いくつか言葉はありそうですけれど
間違いというより、本来の意味を考えれば
どれも正解と同じ意味を含んでいるように思いました。
最初がわからないので的外れだったらすいません。

二度目で正解しました。
良い問題だと思います。

一発でした☆

オチにきゅーんとしました…弟は優しいですね(*´ω｀*)

やりましたよ〜！ザ・ノーズマンさま〜\(ToT)／
『そういうことでしたか…』と弟と一緒に言いましたよ〜
長かった。。。あの森、何日歩いたか…
たくさんの私だけ(自意識過剰）のヒント、ありがとうございました〜。感謝感謝でございます〜。
またご迷惑かける予定ですので、今後も宜しくおねがいしま〜す

そうだったんですか〜、いつでもコメント頂ければヒント用意しますよo(^-^)o
ヒントなしで挑戦してもらうのも大歓迎ですけどね(^0^)/
実は、編修前の答えはりんごさんの考えている言葉であっているんです。
うっかりミスではなくて、本気でそれが答えのものを指す言葉だと、斑猫さんにご指摘頂くまで信じていたので、丸二日くらい放ったらかしだったんですよ(^_^;)
だから、その間に正しい答えを入力して不正解だった人がいやしないかと、申し訳ないキモチでいっぱいだったんです。
でも、やはり問題を出すのは勉強になります。いい問題を作っていくためにも、失敗は受け止めながら精進していきたいと思いますo(^-^)o

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秋の帳がおりたなら・・の情報

問題作成日：2006-12-20
解答公開日：2007-06-20
正解率：11%　（正解回数：312　解答回数：2720）

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