問題No.14388 【推理クイズ】　たまには、本格（？）ミステリー？

出題者：エラたん◆[3a0842e]

？「いつ、奥さんと別れるのよ！」
？？「また、その話しかよ・・・。」
？「私も、今年で、３０になるのよ。いつまでも、待ってられないの！」
？？「そうか・・。お前も、もう３０になるのか・・。じゃあ、そろそろ潮時だな・・。」
？「し、潮時って・・何よ！！」
？？「わかんないのかよ？もう、お前とは終わりにしようって言ってるんだよ。鈍いやつだな。まあ、でも、今まで、結構楽しかったよ。ありがとうな。」
？「・・・そ、そんな・・。」
？？「やれやれ。お前も、本気にしてなかったんだろ？俺にしたって、今の家庭を壊してまで、冒険しようとは思わないしな。今年で、長女も小学生になるし、俺も、まともな生活に戻るとするよ。お前も、新しい幸せをつかむんだな。」
？「・・・・。ゆるさない・・・。絶対ゆるさない・・」
？？「ゆるさない？じゃあ、どうするんだよ？お前も、まだ、３０前なんだから、やりなおせるだろ？ずるずる引きずられるよりマシだったろ？これも、俺の愛情だぜ。」
？「なにが、愛情よ・・・。絶対ゆるさない・・ゆるさない・・・」
？？「なんだよ？・・・おい。何考えてるんだよ。そんな物騒なものひっこめろよ。おい、待てよ！おい！・・・うっ！！」

　こうなる事は、分かっていたのかもしれない・・。私も、どこかで、もてあそばれている事には気付いていたのかもしれない・・。でも、少しでも・・少しでも、信じたかった・・・。もう、後もどりは、できない。こんなひどい男のために、自分の人生を終わりにしたくない・・。逃げなきゃ・・逃げなきゃ・・・。

　今日、ここに来てからの事を思い返してみる。

　寒い夜だった。彼は単身赴任で、このマンションに一人で暮らしていた。私と彼は、世間で「不倫」と呼ばれる関係だった。
　私の仕事が終わって、彼の家を訪ねたのは、午後１０時頃。少し遅い夕食を２人で済ませている最中に、先ほどの話しとなった。そして、私は、彼を持っていたナイフで刺殺してしまったのだ。ナイフを持参していたのだって、何か私の中で予感があったのかもしれない。
　ここに入る時、私は手袋をしていた。表のドアに私の指紋はついていない。後は、この食器類についている指紋をふき取り、私がいたという痕跡を消せばいい。
　彼のマンションに入る所も誰にも見られていない。
　後は、ここから、立ち去るだけ・・。
　
　私は、丁寧に食器類を洗い、思い当たる自分が触れた個所をふき取った。
　洗面所には、私の歯ブラシも置いてあったが、それもしっかり持ち去る事にした。
　彼の机を開けると、私といっしょに写した写真が入っていた。・・この頃は、本当に幸せだった・・。当然、この写真も、私にとっては、危険な証拠となるので、持ち去る事にした。デジカメで取った写真なので、デジカメのデータも消す事にした。
　さらに念を入れ、彼の携帯電話を調べ、私のアドレス、電話番号、全てを削除し、メールのやりとりも、完全に消去した。
　さらに、私の毛髪が落ちているかもしれないと思い、掃除機をしっかりかけた。
　彼の部屋には、パソコンのような機械はなかったので、データ消去するような物はなかった。
　
　逃げれないもしれない・・でも、私は、もうこうするしか・・・。当然警察が、電話会社等に、細かい捜査を行えば、私と彼が繋がっている事は、分かってしまう。
　だけど、もし、警察が私を訪ねてきても、あやしまれないように、ふるまえば、きっと大丈夫なはず・・・。
　私は、そう自分に言い聞かせると、彼の部屋を後にした・・・。

　次の日、会社は、大騒ぎになった。時期社長候補の男が、殺されたというニュースが流れたのだ。大騒ぎにならないはずがない。

　大丈夫。大丈夫。バレるはずがない・・・。

警察「あの・・少し、お話を伺ってもよろしいでしょうか？」
　
　大丈夫。これは、いわゆる聞き込みだ。私が疑われているわけではない。

私「はい？なんでしょうか？」
警察「いや、実はですね。あなたと、殺された男が、不倫をしているのではないかと噂がありましてね。それで、まあ、２、３話しを伺いたいと。」
私「まあ。そんな、根も葉もない噂。私、彼の家にも行った事すらないというのに・・・。」
警察「ほんとうですか？実は、彼の部屋から、ある証拠が出てきましてね。もしよかったら、あなたの物と照合させていただいたらと思いましてね・・。」
私「！！しょ・・証拠って・・・」
警察「いや、実は、彼の部屋から、○○が見つかりましてね。」
私「そ・そんなバカな、私は、確かにその証拠は、分からないように・・・・あ！」
警察「どういう事ですかね？」
私「・・・・・・」
警察「残念ですが、もうちょっと詳しく話しを聞かないといけないようですね・・」
私「はい・・もう、言い逃れは出来ないようですね・・。でも、私、痕跡が残らないようにしたんです。いったい、それは、どこから出てきたんですか？」
警察「●●●です。しっかり、証拠隠滅されていたようですが、そこまで頭がまわらなかったようですね。」
私「・・・・・」
警察「ちなみに、実は、もし、あなたにその証拠に関わる物を出してもらっても、犯人特定まではいかなかったかもしれないんですがね・・。」

問題:○と●を連続でお答えください。両方抜き出し可能で、一応現段階では、文字種、文字数は指定しません。

解答例:○が「愛情」●が「奥さん」なら「愛情奥さん」という答え方でお願いします。（「」はいりません）



※　問題中に使用されている人名、地域名、会社名、組織名、製品名、イベントなどは架空のものであり、実際に存在するものを示すものではありません。

　たまには、本格（？）ミステリー？への最新コメント

ありがとうございました。

いいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい

ばっちり正解できました！

　cyber7さま　>>>　こういう文章だけの問題って、いかに情景を読者に伝えるかなんですが・・なんとか伝わってるみたいでよかったです＾＾；　絵とか書けて、載せれればいいんでしょうけど・・作者にそこまでの技術がありません・・（汗
　ぶたねこ様　>>>　その手のは見た事あったような気がしたので、しっかりと中くらいの文章で否定しております＾＾　
　ユウマ　様　>>>　なるほど！そういうのもいいですね〜。
　yummyさま　>>>　なるほどと思っていただければよかったです＾＾
　あけにゃん様　>>>　お誉めにあずかり光栄です(>_<)　でも、はっきり言って答えにも書いてますが、どこかでみた文章の引用なんですよね＾＾；恐縮です＾＾；あと、☆はなんか催促してるみたいで申し訳ないです＾＾；そういうつもりではなかったんですが＾＾；
　もんぷちん様　>>>　こういう部屋にまつわる問題は、ほんと誤解のないように表現するのがむつかしいです＾＾；でも、状況を分かってもらえてよかったです＾＾　

問題の状況がつかみやすくて一発で答える事が出来ました。
面白かったです。

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　たまには、本格（？）ミステリー？の情報

問題作成日：2011-02-02
解答公開日：2011-03-02
正解率：18%　（正解回数：412　解答回数：2199）

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