問題No.9300 【推理クイズ】昼夜祭 2
出題者:藻秋◆[6c836f0]
前夜祭 1 を必ず読んでから読んでください。
朝のSHRに先生が少し遅れて俺らの教室に入ってきた。
「ごめん、ごめん。今1,2時間目の予定が決まってな。美術になったよ。」
英っちが息を荒げながら答えた。
「えぇー!!!」
普段はまったく息の合わない2-5が無駄にハモった。
そんな中、何となく天使を見た。
まるで美術だと分かってたようになんの興味もしめしていなかった。
SHRの終わりのチャイムが鳴り、号令をしてみんなそれぞれの仲間と教科書等を持って美術室へ。
俺も天使と一緒に美術室へ。
「はい、これ着けてくださいね」
と言われ、ゴム手袋を渡された。
早速ゴム手袋をつけた。
俺は、美術室の内装を確認した。
若干変わっており、2人分の机が縦5横4となっていた。
出席番号の席に座った。俺はタ行のため天使の後ろだった。
俺と天使は黒板を正面にしたときに右から3つ目の列dあった。
また前から3番目と4番目だった。
もちろん名前の順なので俺たちは机の左側だった。
俺の机の左隣には科学部の石川が座っていた。
俺から見て1、2番目には鍵係の木山と美術係の近藤が順に座っていた。
鍵係は教室の戸締り担当。
美術係は鍵係の舞台が美術室に変わっただけだ。
「さて今日はなんと新しいことに挑戦します。それは今朝思いつきました!」
美術の田中が無駄に焦らしてくる。
「それはですね。彫刻です!」
(焦らすほどでもねぇーよ。
ゴム手袋つけるほど危険なのかよ。
ってか今朝思いついたって、連絡遅れたのお前のせいかよ。)心の中で俺が毒づく。
天使や木山、近藤を見てもあまりリアクションをとっていなかった。
隣の石川を見ても同じだった。俺は独り取り残されたような気分に陥った。
「先生、手袋っているんですかぁ?」
誰かがたずねた。
「これはね、ある子からの提案なの。『みんなが怪我しないように』って。」
先生が空想交じりに答えた。
「誰ですかぁ?」
また同じ生徒だろうか。
「それは言えないわ。というより、『言わないで』って頼まれたの。」
(いい子ちゃんかよ。)心の中の俺だ。
「はい、じゃあ今日はここまで。後5分で片づけをしてもらいます。一番後ろ席の人は自分のゴム手袋をつけたまま、みんなの彫刻刀と手袋をこの箱に入れてください。」
田中は、薄いピンク色の箱を斜め45度ぐらいに中が見えるようにして言った。
後ろの奴は俺らでいう、沼本だった。
沼本は一旦手袋を回収してからまた彫刻刀を回収していった。
俺はその際自らの不注意で彫刻刀を落としてしまった。
沼本に彫刻刀を渡し号令の後教室に向かってダッシュ―。
あいつはなんと思っているだろう。
隣に座る俺が彫刻刀に奴の○○をつけるために落としたことについて。
俺の仕事は終わりだな。
後は金を受け取るだけだ。
高名は体操服に着替えグラウンドへ。
天使とともに―。
続く
※ 問題中に使用されている人名、地域名、会社名、組織名、製品名、イベントなどは架空のものであり、実際に存在するものを示すものではありません。
昼夜祭 2への最新コメント
[70975] (無題)
投稿者::マークス◆[ca215e0] 投稿日時: 2009-05-01 21:24:26
まだ続くのですね;
楽しみです^^
昼夜祭 2の情報
問題作成日:2009-05-01
解答公開日:2009-06-01最終更新日:2009-05-01 21:50:08(更新回数:3)
更新内容:
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2009/05/01 (Fri) 21:44
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2009/05/01 (Fri) 21:31
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2009/05/01 (Fri) 21:13
正解率:18% (正解回数:55 解答回数:304)
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