頭の運動

問題No.8746 【推理クイズ】TURN あの岐路へもう一度!(中編)

出題者:ミスターA◆[ba9b4c7]

雄樹「うわっ!」
すると彼の腕が緩み、抱きかかえられていた雄太が開いていた家の入口とは反対側にある窓の外へ…。
梓「雄太ー!」
思わずいつもは出ないくらいの大声で叫ぶ。
梓「あ…ああ…。」
力が抜け、その場に私はうずくまった。
すると、突然辺りが暗くなった。夫の姿も消え、その代わり暗闇の向こうから妙に白く光る男性が現れた。

??「ああー、やっちゃいましたねー。」
梓「貴方…誰?」
アリー「あ、これはどうも失礼しました。私、時を操る者、アリーと言います。…いやー、一部始終を見させていただきましたよ。」
そういいながらアリーは雄太の落ちた窓から顔を出した。
アリー「確かここ4階でしたよね?真下にはプールがあったり木が生えていない、コンクリートでできた普通のマンションの玄関のようですから、雄太君は…」
梓「死んだでしょうね…。…なんですか貴方。神かなんだか知りませんが、私を落ち込ませるためだけに来たんなら、さっさと帰ってくれませんか?鬱陶しいです。」
アリー「あ、どうも失礼しました。いや、私が来た理由は貴方にチャンスをあげるために来たんですよ。」
梓「チャンス…ですか?」
私がそういうと、アリーは何処からか水晶玉を取り出し、私に見せた。
アリー「この水晶の中では、貴方の最後のセーブポイントを少しいじくった、<貴方が社長に辞表を出さず出産しないという決断を宣言した直後>で止まっています。もし、この時に戻りたいなら、この水晶に触れてください。但し、この先どうなるかは知りませんよ?」
梓「<どうなるかは知りませんよ。>ってまさか、記憶が変えられたり、何かを失ったりするって事?」
アリー「いえいえ。貴方が辞表を出さず、出産しないこととその選択によって左右される物事だけが変化し、それ以外の彼氏との関係、生活、財産、記憶などなどは基本的に変わらないですよ。」
梓「ホントに?…じゃあ、もちろん触るわよ。このまま犯罪者になってたまるもんですか!」
アリー「そうですか…。では…どうぞ。」
私が水晶に触れると、水晶は太陽のように光りだし、私を光で包むのであった。


……社長「…そうか、産まないのか。それは良かった。」
梓「(ここは…私の所属してた芸能事務所…ホントに戻ったんだ!)ええっと…ええ。」
社長「ということは、彼とも別れてくれるんだね?」
梓「(え!彼とも別れないといけないの!?アリー、話が違うない!)」
アリー「(貴方が選択を変えたからですよ。ここは素直にYESと答えなさい。さもないと赤ちゃんと仕事、両方失っちゃいますよ)」
梓「(う、ううん…)え…ええ。」
社長「そうか、そうか。なら宜しい。これからも頑張ってくれよ!」
梓「は、はい。」
雄樹には本当に申し訳ない。しかし、これも私が犯罪者にならないための犠牲なのだ。私は自分にそう言い聞かせた。

その後私は、雄樹(元夫)と別れ、仕事一筋に頑張った。
すると、その努力は報われたのか、みるみる有名になり、一躍時の人となった。
仕事も多くなり、給料も大量に入ってきた。
しかし、それと引き換えに、深夜2時を回ることが普通になり、精や根も尽き果てていった。
でも、なんだかんだ言って、お金持ちになったのは事実。悲しさは無かった。

…しかしこの人生も長くは続かなかった。

<TURN あの岐路へもう一度!(後編)>に続く


※ 問題中に使用されている人名、地域名、会社名、組織名、製品名、イベントなどは架空のものであり、実際に存在するものを示すものではありません。

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TURN あの岐路へもう一度!(中編)の情報

問題作成日:2009-03-13
解答公開日:2009-08-13
正解率:3% (正解回数:6 解答回数:183)

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