問題No.8238 【推理クイズ】謎の目撃者

出題者：ゆんゆん◆[4132a97]


私の名前は俊平。
中小企業に勤めるごく普通のサラリーマンだ。
しかし、こんな平凡な人生にある日突然転機がやってきた。

大手輸入会社の社長の一人娘、麻美という女性と結婚を前提とした付き合いをしているのだ。
出会いはひょんな事ではあったが、何かと気が合った私たち二人は、自然に付き合うようになり、今日まで順調な交際を続けている・・・ように見えたが、実は二つの問題があった。

一つは麻美の父親が、私の事を娘の交際相手としてあまり歓迎していない事。

「どこの会社に勤めているんだ？」

「役職は？」

「どんな家に住んでいるんだ？」

「頭は切れる男なのか？」

麻美は、しょっちゅうこんな事を聞かれているらしい。

「私はそんな事に口答するのは、何の意味もないと思っているの。早く俊介を両親に会わせたい。そうすれば絶対にあなたの魅力がお父さんにも分かるはずだから。どこの会社で役職がどうだなんて、論外だわ」

落ち込む私に麻美は強く、そして真っ直ぐな口調でこう言ってくれる。
だからこそ本当に厄介なのは、二つ目の問題の方なのだ・・・

実は私には、不倫関係を一年以上続けている、京子という女性がいた。
今は二股をかけている状態な訳だが、私は何としてもこの女性との関係を清算したかった。

そして休日の今日、私は意を決し、別れ話を持ちかける為に京子と指定したラブホテルで密会する事にした。

しかし実際に会ってそれを伝えると、彼女は全く了承する気配がない。
それどころか、私が今付き合っている女性がいる事を突き止めると、別れるなら自分との関係を暴露して全てをぶち壊す脅してきた。

この時私の中に選択肢などなかった。
気が付くと、そこにあった灰皿で京子を殴っていた。

そう、全部この女が悪いんだ・・・
私が警察に捕まるなど馬鹿げている。

京子とは不倫関係だったから、当然いつも人目を避けて行動していた。そしてそれはとことん徹底していたのだ。警察が京子の交友関係を洗っても、恐らく私には辿り着かないだろう。

加えてこのラブホテルは自動精算の前払い式で、フロントは無人だったし、防犯カメラの類いもないから私の姿は誰にも見られていない。

そしてここにきて私が触れた物は、ドアノブと凶器の灰皿だけだ。これらをホテルに常備されているタオルで拭き取れば、指紋も残らない。

返り血を少し浴びたが、脱いでいたアウターを着込めば問題ない。

外に出る時は、京子が身に付けてきた帽子とサングラスを着用していこう。
途中適当なゴミ箱にでも捨てていけばいい。

頭の中を整理し、私はラブホテルを出た。
恐る恐る辺りを見回すと、通行人などは誰もいないように見える。

足早に通りに出て胸を撫で下ろした瞬間、ただならぬ気配を感じた。
まるで誰かに見られているような・・・

しかし例え最悪目撃者がいたとしても、今私が着ているのは、黒のダウンジャケットとジーンズにスニーカーだ。
大して有力な目撃証言にはならないはず。

そう思い再び歩き出した。

次の日、私の家の玄関のチャイムが鳴らされた。
そこには何と警察官が立っている。

「署までご同行願えますか？京子という女性が死亡した事件の、重要参考人として」

こうして私は逮捕される事となった。

一体どうして？

何故こんなに早く足がついた？


問題です。

俊平がこんなにも早く逮捕される事となったのは、やはり目撃証言があったからなのですが、それは俊平の予測を遥かに上回る、かなり有力で重要なものでした。

目撃したのは一体何者だったのでしょう？
文字種指定なしの二文字でお答え下さい


※　問題中に使用されている人名、地域名、会社名、組織名、製品名、イベントなどは架空のものであり、実際に存在するものを示すものではありません。

謎の目撃者への最新コメント

うーん。まあこんな感じ？

まさか、とは思いましたが…
そのまさかでした♪

これはないだろう・・・
ヒントの意味もよく判りません

確実に

意外でした。

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謎の目撃者の情報

問題作成日：2009-01-29
解答公開日：2009-07-29
正解率：7%　（正解回数：194　解答回数：2428）

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