問題No.7458 【推理クイズ】DEATH CONTRACT（前編）
出題者：ミスターA◆[7118008]
2007/12/18
田中「…はい…はい…はい。分かりました………
私の名は田中昭一 45歳 無職。と、言っても少し前までは商店街に店を構えていたのだが…。
話は５ヶ月ほど遡る。
私は、中本理沙という女と結婚した。
私は彼女を愛していたし、彼女も私を愛していた…はずだった。
ある日彼女から、借金の肩代りになってほしいと頼まれた。今思えばそれを快く引き受けた私が馬鹿だった。そう、結婚詐欺だったのだ…。書類にサインした翌日、彼女は彼女の物と共に消えていた。
それからだ、こんな日々が続いているのは…。あっという間に借金が２千万円になり、既に天涯孤独の私は親戚等から金は借りられないし、家賃も払えず、先月とうとう店を出て行けと言われ、いまでは週に3,4日ネットカフェやカプセルホテルに泊まり、それ以外の日は野宿という、いわゆる「ネットカフェ難民」となってしまった。
少し前まで何不自由なく過ごして来たが、今では借金は増える一方で、生きることで精一杯の給料しか入らない、ただ耐えるだけの日々となってしまった。就職活動にも今まで幾度となくトライしたが、こんなスキルや学歴の無いオヤジを雇おういう会社は無かった。
田中「そうだ、全てあの女に潰された…。あの女さえ…あの女さえいなければ。」
そう思ったときだった。
？「私が殺して差し上げましょうか？」
田中「誰だ！？」
キル「私の名はキル。死神です。」
死神？一瞬何がなんだか分からなくなった。しかし、キルはどう見ても人間には見えないし、頬をつねると痛い。
キル「驚かれていますね。まあ、仕方ないでしょう。今まで初めて会った時、大抵のクライアントは驚いていますから…。」
田中「クライアント？もしかしてお前は殺し屋の類なのか？」
キル「その通り。ただ、私は死神。ゴ○ゴ13の誰かさんとは違い、お金は一切いただきません。しかも、確実に相手を他殺以外の方法で殺して見せます。ただ…」
田中「ただ…？」
キル「貴方にだけ利益が出来るなんて、世の中そう簡単ではありません。報酬として、貴方にとって一番大切なものをいただきます。＜人を呪わば穴二つ＞っていうでしょ。」
田中「一番大切なもの？」
キル「まあ、詳しいことはこちらの契約書を見てください。」
そういってキルは一枚の紙を私に手渡した。
田中「何々…。＜下記に書かれている人を半年以内に必ず他殺以外の方法で殺してください。その代わり、その代償として、私の一番大切なもの（金銭や体の一部、目に見えないもの（地位や名誉等）以外のもの）を渡します。＞ ＿＿＿＿＿＿ 契約者＿＿＿＿＿＿」
キル「どうでしょうか？このままの状態で一生恨み続けますか？それとも恨みだけでも晴らしますか？」
私は一瞬迷った。が、恨みだけでも晴らしたい。その思いが強かった。よく考えてみれば、失うものは全て失った。失うものなんて無いはずだ。そう思った。
田中「分かりました。サインします。」
そう言うと、キルはペンを私に差し出した。
キル「これは不思議なペンでして…、強く思った相手が誰か分かるペンなんです。これで書くことによって、同姓同名の人間を殺さずにすむってわけです。ささっ、気が変わらぬうちに。」
田中「
キル「…はい、ではまた相手を殺し次第参りますので…では。」
※ 問題中に使用されている人名、地域名、会社名、組織名、製品名、イベントなどは架空のものであり、実際に存在するものを示すものではありません。
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DEATH CONTRACT（前編）の情報
問題作成日：2008-11-30
解答公開日：2009-05-30最終更新日：2008-12-04 16:00:43(更新回数：1)
更新内容：
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2008/12/04 (Thu) 15:59
正解率：21% （正解回数：212 解答回数：966）
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