問題No.6760 【推理クイズ】占われた殺人

出題者：イエスメン◆[8e6abbf]

「このビルで間違いないわね。」

佐藤秋子は、とある古びたビルの入り口にいる。
３階、宝田由美子占い相談所という案内表記を確認すると、少し傾斜のきつい階段を見上げた。
どうやらエレベーターはないらしい。

元々、迷信や霊的なものには興味のない秋子が、占いなどに頼る事になったのにはそれなりの理由がある。
結婚を目前にして、婚約者である鈴木和之には女の影、しかもそれが、秋子の親友である京本真紀子の可能性が高くて気が気でない。
挙句には、両親の智明と冬子も、最近ではめっきり元気を潜め、外に出るのも億劫（おっくう）らしい。
特に智明の方は、以前に患った病の再発が懸念されているらしく、秋子としては一刻も早く孫の顔を見せてやりたいのだ。

そんな時、姉の春子から、占いに頼ってみてはどうか？と言われた。
春子も以前、結婚を目前にして、長女である自分が相手の家に嫁ぐ事に酷く心配を覚え、占いに頼ってみたのだ。
今では、「夫である勝広はきちんと自分を支えてくれている、長沢春子という新しい名前も気に入っている。」と事あるごとに秋子たちへ漏らしている。
そして秋子たちもそれで良かったと思っている。
今回、事情を知る和之も秋子の家の婿になる事を快く了承してくれた。
占いは一応当たったという事になるだろう。

しかし秋子は、姉の真似をするのを幼少の頃からなんとなく避けるようにしていた。
だから今日来たのは春子が占ってもらった店ではなく、秋子が独自にネットで調べた、良く当たるとちょっとした評判になっている店だ。

秋子の息が少し上がっていた。
僅かな階段に普段の運動不足を気付かされる。

「やっと着いた・・・」

ため息の後、気持ちの整理をしドアを開けると、狭い部屋にいかにも占い師らしい格好をした女が、一人で座っていた。
他に部屋はなく人もいないようだ。

「予約していた佐藤秋子ですけど・・・」

秋子がそう言った途端、その占い師は血相を変えながら気味の悪い口調で言い放った。

「何という不吉な・・・あなたの今一番身近にいる人が、もうすぐ何者かに命を奪われる事になりますよ、泣き崩れるあなたの姿がみえる・・・」

「そんな・・・馬鹿な！」

驚愕する秋子を嘲笑うかのように、その言葉はその後、現実のものとなってしまった。

問題です。
一体、誰が誰を殺す事になったのか？
登場人物の中から推理して、フルネームで、

○○○が○○○を

とだけ入力して下さい。



※　問題中に使用されている人名、地域名、会社名、組織名、製品名、イベントなどは架空のものであり、実際に存在するものを示すものではありません。

占われた殺人への最新コメント

初め少し方向性を間違ってしまいました。
素直に考えれば良かったんですね…。

正解したので（自分の答えが誤りだったので）書きますが、
私は秋子がすでに妊娠しており、その子が流産するという
展開が真っ先に浮かびました。それでまだ名前がないんじゃ
ないかと・・・^^;

殺された方の人物の名前って文章中に出てきますか？
私の推理が正しければまだ名前を持ってない可能性があると
考えてるんですが・・・方向性が違うのかな？

シンプルと言えばシンプル･･･

身近？

ヒントありがとうございます！！
やっと解けました（＾＾；
深く考えすぎてしまったようです。。。

確かにこれしか答えはないですね＾＾b

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占われた殺人の情報

問題作成日：2008-08-20
解答公開日：2008-11-20最終更新日：2008-08-20 01:45:56(更新回数：1)
更新内容：
問題文少しだけ修正しました。
2008/08/20 (Wed) 01:37


正解率：11%　（正解回数：446　解答回数：3851）

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