問題No.5503 【推理クイズ】弁護士さつきの事件簿 法廷編1
出題者:小山内早苗◆[f99cb29]
弁護士、内藤五月は、資料に目を通していた。
殺害されたのは、A工業の会長、春日部信二(58)。死因は、青酸系毒物を服用したことによる中毒死。
その後の捜査で、娘の広子(26)に容疑がかかり、任意同行を求めたところ、殺害を認めたという。
供述によると、広子は、大学入学直後から、父親から毎日、事あるごとに激しく叱咤されるようになった。小遣いも管理されるようになり、殺害の数日前には、連れてきた彼氏を罵倒し、水をかけて追い返すほどにエスカレートし、激しい殺意を抱いていたという。
使用した青酸系毒物は、勤務先のメッキ工場からこっそり盗んだもので、父親が毎晩服用していたカプセルの中身をすり替えて殺害した。
2日後
初公判が開かれた。
弁護人尋問
五月「あなたが実際にやったことを、詳しく話してください」
広子「父が散歩のため、家を出た直後に、寝室に入りました。部屋の鍵は、寝るとき以外はいつも開いていましたし、あの日もそうでした」
五月「部屋に入ったあなたは、まずなにをしましたか」
広子「枕元のテーブルに、いつも置いてある、薬ビンをあけて、中からカプセルを1つ、取り出しました」
五月「1カプセルだけ取り出したのですね?」
広子「はい。そして、用意しておいた、青酸入りカプセルを入れて、蓋をして、部屋から出ました」
五月「なぜ、中身を全部、入れ替えなかったのですか?」
広子「盗めた青酸の量が少なかったからです」
五月「薬ビンの中には、何カプセル残っていましたか?」
広子「私がすり替えたカプセルを含めて、3カプセルです」
五月「薬ビンから、あなたの指紋が検出されなかったのですが、なぜですか」
広子「証拠が残らないように、手袋をはめていたからだと思います」
五月「なぜ自首したのですか?」
広子「後になって、実父を殺害したことで、激しく後悔したんです。確かに、殺意を抱くほど憎んではいましたが、話し合えばまだ、なんとかなったかもしれないと・・・」
五月「おわります」
法廷編2へつづく
※ 問題中に使用されている人名、地域名、会社名、組織名、製品名、イベントなどは架空のものであり、実際に存在するものを示すものではありません。
弁護士さつきの事件簿 法廷編1への最新コメント
[42983] 長文すみません
投稿者::小山内早苗◆[f99cb29] 投稿日時: 2007-12-24 05:45:47
全4話です。
会話調でいろいろな情報を入れていたら、かなり長くなってしまいました。
どうもすみません。
ちなみに犯人当てではありません。
解決編で、犯人は明らかになりますので、犯人を追い詰める証拠を探してください。
弁護士さつきの事件簿 法廷編1の情報
問題作成日:2007-12-24
解答公開日:2008-01-24最終更新日:2007-12-24 06:40:16(更新回数:2)
更新内容:
--------------------
2007/12/24 (Mon) 06:37
--------------------
2007/12/24 (Mon) 05:51
正解率:0% (正解回数:1 解答回数:108)
小山内早苗さんの他の問題を見る