問題No.4769 【推理クイズ】消えた死体

出題者：こひつじ◆[860c4e9]

長い冬から暖かい春に変わろうとしていた2月の終わり。。。
僕は人生が大きく変わり、そして刑務所の中へぶち込まれるような過ちを犯してしまった。。。。はずだった。


僕は親友の隆志と2月の終わりに、『夜射湖(よいこ)』という小さい湖ではあるが、そこのほとりにある隆志の別荘に隆志の急な誘いに乗る形で２泊３日の旅行に行った。
そこは周辺丸ごと隆志の家系の所有物らしく春頃になると、隆志の親族などが花見などで使用する為　行くなら今しかないとのことだった。

僕ら二人は、庶民的だが列車を使い朝早く出発し到着するや否や別荘にて酒を飲み始めた。
すると、隆志から｢せっかくだから湖の中にいる、わかさぎでも釣って食べないか？｣という誘いを受けた。そんな贅沢しないわけがない。二人は別荘を出て目の前にある凍った湖の上で今晩の酒の肴を調達し始めた。
そこで隆志は酔ったせいか淡々と独り言のようにしゃべり始めた。その内容に僕は耳を疑った。

僕の父は自営業で魚屋を営んでおり、借金を背負いながらも息子の僕が言うのもなんだが地域の方々に愛される人間だったと思う。しかし父は去年自殺した。
地域活性化の為の巨大ビルの建設予定地に魚屋が入ってしまっていた為、再三の退去願いにも答えなかった父は理不尽な理由で更なる借金を背負わされ強制的に退去させられ精神的にも金銭的にも追い込まれた父は自ら命を絶ったのだ。
僕は、親父の敵討ちではないが父を追い込んだ『奴ら』を恨んでいた。
その恨んでいた相手こそ今、目の前にいる隆志だったのだ。
自分がそのプロジェクトのリーダーであること。
どんな手を使ってでも成功させたかったこと。
僕の父(隆志自身は、その事実を知らないみたいだが)をバカ扱いしたこと。
その当時のことを自慢げに話す隆志を尻目に僕は憎悪の感情を抑えきることができなく、思わず近くにあったドリルで思い切り隆志の頭を何度も殴っていた。静かな山奥の湖に僕の発狂した声が響いた。
当然　隆志は湖にうつぶせの状態で頭から大量の血を流しピクリとも動かない。
僕は急に我に帰り、自分がした事実にパニックになり
思わず逃げ出してしまった。湖の上に横たわる隆志を残して。。。
パニックになりながらも自分の家に帰ってきてしまった僕は、半ば諦めていた。崩れ落ちてしまうであろう自分の人生を。しかし、敵討ちだったのだ。自ら自首する必要は無いと自分に言い聞かせ、それからの日々は新聞で隆志のことが載っていないか、自分に捜査の手が伸びてないかなどビクビクしながら生活を送っていた。隆志は『行方不明』と報道された。
しかし、何ヶ月経っても隆志は『行方不明』のままなのだ。殺人事件に発展はおろか、隆志自体を発見できていないのだ。
確かに隆志が別荘に行った証拠がなく(僕だけしか知らない為)日本全国が捜査範囲なのだ。

しかし春頃に来るといっていた親族達ならあんな堂々とした殺人現場　見逃すはずが無いと思うのだが。。。

さて、『僕』自身も気づいていませんが一体　隆志の死体はどこへ消えてしまったのでしょう。
問題文より抜き出した答えを入力してください。
３文字です。





※　問題中に使用されている人名、地域名、会社名、組織名、製品名、イベントなどは架空のものであり、実際に存在するものを示すものではありません。

消えた死体への最新コメント

で正解しました。
やはり、こちらの方が自然ですよね。
シンプルさに納得です。

不正解時のヒントで正解。
私も解説の結果に納得です。そうなりますよね。

これで見つからないか？と思いましたが解説読んで納得。

思ってた言葉と一致したので一発でした。

氷系のトリック大好きです。
一発いかせていただきました。

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消えた死体の情報

問題作成日：2007-10-09
解答公開日：2007-11-09
正解率：20%　（正解回数：431　解答回数：2116）

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