問題No.4650 【推理クイズ】計画ゼロの殺人

出題者：ミスターA◆[a776520]

私の名前は「藤川兼太(ふじかわ けんた)」。どこにでもいるごく普通のサラリーマンだ。しかし、私は他の人以上に「品川照男(しながわ てるお)」というとある会社の社長を恨んでいる。彼はいい仲間と思っていると思うが、私は完全犯罪が出来るならすぐにでも殺してやりたいほどだ。しかし、そんなチャンスがない。というより、完全犯罪自体思いつかないと言った方がいいかもしれない。
しかし、ある日、神様からの贈り物かとも思えるほどのチャンスがきた。なんと、品川と二人きりでオーストラリアにある別荘へ3泊5日の旅行へ行くのだ。しかも、その別荘の場所とは人里離れた雪山の中であるのだ。
「今しかない」そう思えた。今こそこの恨みを晴らす時だ。しかし、いざとなるとどう殺していいかわからない。いろいろ迷っているうちについに出発日が来てしまった。まあいい。あっちに行ってから決めよう。そう思いながらオーストラリアへ向かった。

目的地(別荘)に着いて辺りを見渡すと周りには家が一軒もない。本当に殺すにはもってこいだ。あとは、殺し方だけだが…。家に入り辺りを見回すと、そこには狩り用の銃が。私はこれを見て即座にこれで殺そうと決めた。よし、あとは実行するのみである。

翌日
私は半ば強引に彼を狩りへ誘った。もちろん殺すためだ。家で殺すと室内に血が付くと思ったからだ。
私は、彼と一緒に車に乗り込み私の運転で車を走らせた。
十分後、彼は車酔いし始めた。実は彼は車酔いをよく起こす。そこに私は目を付けた。酔い止めと偽って別の薬を渡しておいたのだ。
私は、外に出て空気を吸おうと半ば強引に車から彼を下ろした。外は見渡す限り一面雪で、右側には山頂が見える。
「殺す時が来た」
私は、運転席から銃を持って降り、彼の背後へ近寄った。
「死ね！品川照男！」
そう大声で叫びながら一気に引き金を引いた。その後連続で数回撃った。
「パーンパーンパーン」
物凄い銃声が雪山全体に響き渡る。私は急いで車に戻った。少し怖くなってきたからだ。私が車のドアを開けようしたとき後ろから声が聞こえた。慌てて後ろを向くとそこには品川が立っていた。なんと、私が撃った弾はほとんど外れて、一発だけ足をかすっただけだったのだ。なんということだろうか。ここにきて痛恨のミスを犯してしまった。しかし、今はそんなことを考えている暇など無い。すぐさまアクセルを踏みその場を立ち去った。十秒程の今の出来事が脳裏をよぎる。「やばい。今度は私が殺される」そう思った。

翌日
私は市内のホテルに居た。あの別荘には帰りたくなかったからだ。
さて、彼はどうしているだろうか。あそこは獣はでないし、車で十分走らせたといっても別荘の周りをぐるぐるしていたので歩けばすぐ別荘に着くし、別荘があるのは山の麓なのである。気温も昨日は寒くなかった。きっと彼は私を殺しに来るだろう。そんな恐怖を感じながら新聞を見た。私は驚いた。なんと彼が自殺志望がないと死ねないはずのあの雪山で死んだのだ。彼には自殺志望などない。今、旅行しているのが何よりの証拠だ。なのに何故彼は死んだんだ？

この謎を解くキーワードを漢字でお答え下さい。


※　問題中に使用されている人名、地域名、会社名、組織名、製品名、イベントなどは架空のものであり、実際に存在するものを示すものではありません。

計画ゼロの殺人への最新コメント

魔物が住むって言いますしね･･･


最初、名前に丁寧に読み方がついていたので、何か関係あるのかと思いました・・・笑

とてもいい問題でした！。

問題文のあとでコメントを読んだら
ふと閃きました。
確かに辻褄が合いますね。
よく考えられた、良い問題だと思います。
ただ・・・
状況によっては・・・
“これ”を計画的に実現することも可能かも・・・。
やっぱ難しいかな？

みーさん、よかったですねー＾＾

ありがとうございました！
すっきりしました＾＾
ミスターAさん、みなさん、本当にお世話になりましたm()m

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計画ゼロの殺人の情報

問題作成日：2007-09-26
解答公開日：2008-01-26最終更新日：2007-09-26 21:43:56(更新回数：1)
更新内容：
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2007/09/26 (Wed) 21:39
少し編集

正解率：19%　（正解回数：549　解答回数：2876）

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