頭の運動

問題No.23266 【推理クイズ】クッキーを食べた人は

出題者:BIMARU◆[ed86c19]

午後6時、フィリップとメリーはペンションに遊びに行った
「こんばんは、スジさん。夕方に突然訪ねてきて申し訳ありません」
「いや、ちょうどお客さんもいなくてヒマだったんだ。 それにしても,フィリップ君はもう大学生かしら」
「大学に入る年にはなりましたが。 僕が寮に入るとメリーが寂しいじゃないですか」
「メリーは今もあの服装だね、メイド服って不便じゃないの?もしフィリップ君が着なさいとか言ったの?」
「私が好きなので着るんです。スジさん、口元に···」
「あら、お菓子のくずが口元に··· ありがとう。あ、夕飯を食べなかったら一緒に食べない?」

フィリップは部屋の鍵を受け取ったが,お腹も空いていたのでメリーとすぐテーブルに座った

「いや、やっぱりエドワードさんの料理の腕はすごいです」
「大した物はないが、たくさん食べて」
エドワードは台所からゲストを喜んで迎えてくれた
フィリップの前の席であるバイトのユジンは、久しぶりに若い男性が来たことが気になったように、妖艶で清純にささやいた
「なんでそんなに顔が赤くなるのかしら」
「いいえ、何でもないです」
「表情には率直に現れるんだよ」
「何と言うか…大きいですね。 心が広いというか」
「え?何だって?よく聞こえないよ」
「やはり何でもないです。 冷めないうちに食べましょう。おいしい!」
メリーはその状況が気に入らないようにあごをついた

「カトリーヌ遅いね」
オーナーである20代女性スジは、空席のナイフとフォークを見ながら心配そうに言った
「僕たちがが来て恥ずかしいのかな?」
フィリップが独り言を言うと、エドワードは反論してホスト室に向かった
「カトリーヌはそんな子じゃない。 俺が行ってみる。先に食べていてくれ」

カトリーヌは引き出しをくまなく探していた
「カトリーヌ、食事の時間じゃないか。 ここで何をしている」
「ないよ。ないよ… お客さんにあげようと作った私のクッキーが···」
涙を流しながら現れたカトリーヌの姿を見て、ホスト、ゲストを問わず解決してあげたいという気持ちでいっぱになった。身長150cmにも至らない人形のようなJKの泣き声はまさに同情心を買うのにもってこいだったのだ
「最後に確認したのは?」
エドワードが聞くと、カトリーヌは涙声で5時30分に見たと言った。フィリップは腕を組んで質問した
「現在6時5分…それではユジンさんからクッキーが消えたと疑われる時間に何をしたのか説明してください」
「5時半から6時までは…詳しくは覚えていないが、部屋で体重を見たよ。500gも太ったんだ。食べるのを減らそうと思ったのに、クッキーを食べるなんてとんでもない」
「その体重計を見せていただけますか?」
メリーが尋ねると、ユジンは部屋に戻って平らな体重計を持ってきた。小さすぎて作動するのか疑問に思ったが、フィリップが乗ると足の間から数字が浮かんだ
「作動はするから嘘ではないですね」
フィリップは首の後ろを揉みながら言った。ユジンはそれ見ろというふうに肩をすくめた

「次はエドワードさん、アリバイを」
「カトリーヌは俺の娘だよ。娘が作ったクッキーを勝手に食べるまねはしない」
「何かアリバイになるような事件はありませんか」
「料理をする音が台所から聞こえたと思う」
「お湯の沸く音はずっと聞こえました」
スジが言った
「じゃあ、スジさん、包丁を使う音とかは聞こえなかったんですか?」
「はい」
「それではお湯を沸かしたままカトリーヌの部屋に行くこともできたんですね。裏門からならホスト室にも窓で出入りすることができるでしょう」
「そう…なるんだね…?でもこの展開は何だ?今にも俺を犯人だと言えそうな流れじゃないか。ジッチャンの名はかけるなよ」
「まあ、ただの確認です。次はメリー、君だ」
「坊っちゃん…私がこのペンションに着いた時は坊っちゃんと一緒ですよ?ところでどうやって私がカトリーヌさんのクッキーを食べられるんですか?」
「創作物のメイドはだいたいすごい能力を持っているじゃないか、時間を止めるとか。 そのケースもも考慮すべきだ」
「そうですね!」(意味不明ですが)

パスタは冷めてしまった。なかなか答えが出る気配が見えず、フィリップは頭を抱えてユーレカでも叫ぶように騒いだ
「殺人事件の容疑者がすべて潔白ならば… 犯人は…被害者! 自殺だと思うしかない…! 」
「?」
「考えたくないんですけど… カトリーヌの自作自演である可能性も排除できないということです」
「ワ..ワ… 私、私がわざと隠した…?…あの…あの…そういうことですか….?」
「そう」
「あの…違います…私はただお客さんにクッキーをあげようとしただけなのに… 間違いなく引き出しの中に入れておいたんですよ…」
「フィリップ君、もうやめて。そしてクッキーは作り直せばいいんだよね?カトリーヌ?」
「そ…それは…だめです!予約した人が来る時仲良くなろうと心を込めて準備したプレゼントなんです。 必ず探さなければなりません…」
「ちょっと待って、僕とメリーはこのペンションに予約したことがない。 ところでどうやってクッキーをあらかじめ準備したんだ?」
「そ…それは…数日前に予約した人が… 登場しなくて… ずっと…だから…. 何て言えばいいんだろう….」
「あーん?何言ってるんだ。やっぱりカトリーヌが犯人です。そもそもクッキーなんか存在しなかったんだ」
「ち、違います! 私ではありません…. 私はひ…ひ…ひ…被害者なんですよ!」

言葉が行き交う時、スジは飲み物を持ってきた
「何か勘違いがあったんでしょう。 さあ、食事しましょう。エドワードさんの料理の腕がもったいないです」
カトリーヌは、世の中のすべての悲しみを合わせたかのような泣きべそをかいて、力なくフォークを握った。 その姿をじっくり見ていたメリーは、目が丸くなって数分前を思い出した
「そういえば坊っちゃん、私たちがこのペンションに入るとき…」
「ああっ!スジさん、 あの時のお菓子のくずは一体何ですか?」
オーナーに視線が集中した
「正直に言うね… それは…カトリーヌのクッキーじゃない… ユジンが隠しておいた限定販売のお菓子だよ」
「お前のしわざだったのか」
「それが、数ヶ月前からダイエットすると言ったから手伝ってあげようとしたの。それに限定販売のお菓子を自分だけ食べるため隠しておいたのを見て情が尽きたわ」
「盗人猛猛しいね」
「バイトはサボってお金はお金なりに受け取るくせに何を言ってる。この世で私よりいいペンションの主がいたら出てきなさいよ」
「とにかくこれで借りができましたね、オーナー」
「え?おまえ殺すぞ」

落ち着きを取り戻し、ユジンは話出した
「誰も犯人じゃあないということだね,メリーが時間止めて盗み食いした方が説得力あるかも」
「カトリーヌが勘違いしたのだろう。私も靴下とかどこに置いたのかよく分からないし」
スジは相づちを打った
「本当に引き出しに置いたのに…」
カトリーヌは誰にも聞こえないほど小さくつぶやいた
そしてメリーはテーブルを人差し指で叩きながら考えを整理していた

(分かった… この人が犯人なんだ!)

クッキーを食べた人は誰?



※ 問題中に使用されている人名、地域名、会社名、組織名、製品名、イベントなどは架空のものであり、実際に存在するものを示すものではありません。

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クッキーを食べた人はへの最新コメント

[221477] (無題)
 投稿者::BIMARU◆[a124bab] 投稿日時: 2022-07-04 20:45:45
コメントいつもありがとうございます。 正解、おめでとうございます。
できればキャラクターたちの見た目をイラストにすればよかったと思いますが、私の絵の実力はとても残念ですね(笑)
[221475] (無題)
 投稿者::愛山雄町◆[c768274]#[正解者] 投稿日時: 2022-07-04 15:43:23
お疲れ様です。
最近忙しくて久しぶりでしたが、正解できてよかったです。


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クッキーを食べた人はの情報

問題作成日:2022-06-22
解答公開日:2022-09-22最終更新日:2022-06-22 10:21:55(更新回数:1)
更新内容:
--------------------<
>2022/06/22 (Wed) 10:19<
>

正解率:21% (正解回数:112 解答回数:523)

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