問題No.22838 【推理クイズ】そこはかとなく伝える母

出題者：絢郷◆[f8dad9c]

　私の母はそこはかとない。
　ある日のこと。小学生だった私に母は、脈略もなく「〇〇ちゃん、家の手伝いで毎日お風呂掃除してるんだって」と言ってきた。
　そしてはぁー、とため息つきながら肩を回して家事に戻っていった。

　私はそれが暗に「お前もやれ」と伝えているのだと、理解した。以来、我が家での掃除当番は私となった。

　大学生の時は、(私は実家暮らしをしていたが) 母の誕生日の数日前から、リビングのテーブルの上に出前寿司のチラシがよく置かれていた。ちなみに母の好物は寿司である。それは、誕生日はこれが食べたい、と伝えていたのだろう。だから私は母の誕生日に、出前のお寿司をとってあげた。
　これが私の母である。
　もし私が彼氏でも連れてこようものなら、次の日にはリビングのテーブルの上にゼクシィが置かれていることだろう。

　そんな母はある日、私を外食に誘った。
　私には一つ、誘われる理由が思いついていた。それは私がニートだったことと関係があるだろう。
　私が大学生の時はアルバイトをしていた。だが四年になってアルバイトを辞め、就活に専念したものの結局決まらず、卒業した今は居候状態となっている。

　母は食事でもしながらそのことについて話すのかと思った。だが母のことだ。直接言わずに、そこはかとなく伝えてくるだろう。
　定食屋に着いてから母は「あんたはこれ食べなさい」と言ってきた。
　なんだろうと思って見てみて理解した。
　やはり私の母だった。
　そして何事もなく世間話などしながら家に帰った。

　さて問題。母が私に勧めてきたメニューとはなんでしょうか？


※　問題中に使用されている人名、地域名、会社名、組織名、製品名、イベントなどは架空のものであり、実際に存在するものを示すものではありません。

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そこはかとなく伝える母の情報

問題作成日：2019-11-29
解答公開日：2020-02-29
正解率：50%　（正解回数：457　解答回数：905）

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