問題No.22672 【推理クイズ】バンクシーによろしく

出題者：家が全焼した人◆[443e14d]

時には可憐な花を。時には勇猛な獅子を。時には荘厳な断崖を。
正体不明の芸術家「トラッシュマン」は様々な生物を、情景を、自然を、髪の毛一本程度のフォルムまで綿密に表現する。
彼の作品は神出鬼没であり、世界中のどこであろうと突如として現れる。
謎多きこの芸術家に、熱狂的なファンは多くいる。

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あなたは、町中のゴミ箱に、捨てるように立てかけられた絵画を見つけたことはないだろうか？
もし、見つけたのであれば持って帰って構わないだろう。
持ち主である「トラッシュマン」は元より、その絵画を捨てるためにそこに置いたのだから。

イギリス・フランス・ドイツ・アメリカ・中国・日本・・・彼が絵画を捨てる場所を予測するのは非常に困難だ。
世界中にあるゴミ箱すべてに、トラッシュマンが絵画を捨てに来る可能性があるからだ。

事の発端はSNSだった。
「町中に設置されているゴミ箱に『廃棄』と張り紙がついた立派な絵画が立てかけられていて、思わず持って帰ってきた」というイギリス人女性のほんの些細な投稿だった。

しかし、これと同じような投稿が、同時期に様々な人種から寄せられた。

写真を見ると、どの絵画もタッチが似ており、「なぜか今世界中に、とある一人の画家の絵が突如として捨てられている。」とオカルト的話題を呼び、トラッシュマンの絵画は何千万もの値打ちがつくほどとなった。

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フランス在住の美大生レオが自ら「トラッシュマンの捨てた絵の作者は自分だ」と名乗りを上げたことで、事は大きく流れを変えた。

「間違いないね。トラッシュマンの捨てた絵はすべて僕が書いた絵だ。なんだったら、僕がインターネットショップに出品してる絵を見てくれよ。
　今まで発見されたトラッシュマンが捨てた絵と画風がそっくりだぜ。ま、会ったことはないがこんな無名の僕の絵を熱心に買いあさってくれるユーザーがいるんだ。ソイツがトラッシュマンだろうね。」

「なんだったら、みんなもこれを機に僕のインターネットショップを覗いてほしい。1枚50ユーロ（5〜6,000円程度）で置いてるからさ。ぜひ買ってほしいね！」

レオの作品はまさに、今まで発見されたトラッシュマンの画風と瓜二つだった。
このレオの登場で、トラッシュマンの名声と地位はどん底まで下がった。

「トラッシュマンは芸術を蔑ろにするただの不法投棄野郎」
「あの絵はただの生意気なガキが描いたお絵かき」
「ただ、話題が欲しかっただけの構ってちゃん」
様々な誹謗中傷がSNS上を飛び交った。

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この一件を機に、トラッシュマンは自身のホームページに一つのメッセージを残し、完全に姿を消した。

「人は芸術を、値段や希少性だけで判断する。だから芸術は廃れた。」
「人間は2つの目を持っているのに、ほとんどの人間は2つ以上のことを認識できない。」

「だからお前らは、私が作り上げた作品に気付かない。」

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Q.トラッシュマンが作り上げた作品とは何か？漢字2文字でお答えください。




※　問題中に使用されている人名、地域名、会社名、組織名、製品名、イベントなどは架空のものであり、実際に存在するものを示すものではありません。

バンクシーによろしくへの最新コメント

　ずっと解けませんでしたが、　ぐらっぷる　さんのコメントを読んだ後に、とある作品のとあるエピソードを思い出してやっと解りました。（自分にも芸術の素養は無い様でw）
　ぐらっぷる　さん　ありがとうございました。

そうだよ、よくよく考えたら
似たようなパターンの問題があるのに
何故気が付かなかった？

芸術見る目が無いからだな(笑)

芸術の定義が曖昧で苦戦するかと思ったが、、なるほど

最初全然見当がつかず、バンクシーの作品をネットで見てみるなどの遠回りをしてしまいました（普通に勉強になった）

楽しい問題ありがとうございました！

お世話になっております。

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バンクシーによろしくの情報

問題作成日：2019-05-10
解答公開日：2019-08-10最終更新日：2019-05-10 22:43:47(更新回数：1)
更新内容：
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2019/05/10 (Fri) 22:42


正解率：2%　（正解回数：30　解答回数：1020）

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