問題No.22549 【推理クイズ】情報不足
出題者:Toto◆[9a9f896]
大学生の吉田寛と村田茂は山梨の山間部をトレッキングしていたところ道に迷ってしまった。雪が強く降り始め万事休すのところに都合よく山荘を見つけた。
15:00 山荘
主「本当についていらっしゃいますわ。この辺りにある山荘はここだけです。しかも、今日帰るつもりだったんですよ。」
名取裕子そっくりな山荘の女主人が出迎える。
主「大雪で麓に通じる道路が封鎖されましてね。車で来てたものですから帰れませんの。」
しばらくは帰ることができないようだ。
野「おや、遭難したのかな?君たちもラッキーだね。」
見るからに分かるバカップルの男が声をかけてくる。
主「こちら野原さんに草野さん。スキー中にコースから外れたとかで。」
草「草野めいです!よろしく!」
暖をとるリア充達の会話を遮るかのようにまた、車のエンジン音が鳴った。
主「ごゆっくりどうぞ。見てきます。」
ラジオが大雪の状況を伝える。
-続いてのニュースです。本日11:00ごろ、2016年山中湖周辺で起きました連続殺人事件の犯人仲村圭受刑者が〇〇刑務所から脱走し-
村「おい、それってこの辺りじゃないか!」
村田が反応する。
野「マジで?スリリングじゃね?これ?」
バカップルの男は呑気だ。
村田は女主人を見に行こうとした矢先、ドアが開く。今度は身なりの整った男だった。
山「山城一と申します。都内で弁護士をしております。雪で道が塞がれてしまったので、しばらくご一緒させてもらいます。」
女主人がすぐさま案内を始めた。
主「皆さま、誠に恐縮ですが、本日用意できるお部屋に限りがございます。野原さんと草野さん。吉田さんと村田さんは相部屋になりますが、よろしいでしょうか?お布団はご用意します。」
異を唱えるものはいなかった。
三階建ての瀟洒な山荘で、雨宿りならぬ雪宿りをする身としては十分すぎるくらいだった。
仮眠をとり、18:00にリビングへ戻ると、村田と吉田は大きなリュックサックを持った見知らぬ男を見つけた。
石「お邪魔しております。私作家の石山タケルと申します。」
憧れの作家を前に吉田は快哉をあげる。
と同時に悲鳴が山荘中を貫いた。
野「家の前で人が倒れている!」
野原が3人に伝える。
中背の男は山荘にたどり着けなかったことを恨むかのような形相で山荘を向いて倒れていた。
突然の事態に泡を食う一同。
そんな中、医学生の2人はすすんで検死を行なった。
野「どうだった?医学生くん。」
吉「具体的にはわかりませんが、4、5時間くらい前に死亡したものかと。首に細い糸みたいなもので巻かれた跡がありました。」
村「あと腹部に独特の十字架のマークが見られました。」
吉田、村田両名が述べる。
4時間前は石山を除くメンバーが山荘にいた時間だ。
野「俺らと医学生コンビ、弁護士先生にはアリバイがあるから、犯人は作家さんじゃね?」
石「私は1時間前に来たが、死体なんてなかった。それに雪はまだ降っていた。死体に雪が積もってなかったことから見ても降り止んだ30分前に誰かが置いたんじゃないかな?」
ここで、草野が爆弾を投下する。
草「まさか、逃げてる犯人の仕業じゃ。」
野原が続く。
野「確かに。多分死んだ奴に成りすましてどこかに...いや、いるな。この中に。状況的に...」
怯える一同。村田はさらに続ける。
村「犯人は170cm前後だって言ってたな。」
しかし、その条件は草野を除くメンバー全員に該当する。
吉「確か、グレーの受刑者服だったのでは?」
野「覚えていない。それに誰かに成りすましているならとっくに服は着替えているはずだ。」
石「ラジオは聴いていないが、逃げたのは誰なんだ?」
草「ナカムラケイって言ってたわ。だから男の犯人よ!」
山「ケイという名前の女性有名人なら何人も知っていますよ。それだけで男と断定するのは...」
ニュースをろくに聞かなかったことを吉田たちは猛省する。
しばらくすると、女主人がリビングに入り、
主「皆さま、お話がございます。」
手帳を片手に言い放つ。
犯人は誰か?
※ 問題中に使用されている人名、地域名、会社名、組織名、製品名、イベントなどは架空のものであり、実際に存在するものを示すものではありません。
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情報不足の情報
問題作成日:2018-12-14
解答公開日:2019-02-14
正解率:29% (正解回数:233 解答回数:797)
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