問題No.22424 【推理クイズ】偽りのAとF

出題者：ｚｏｎ◆[3fc1482]

Kテレビのプロデューサー零形洋二（ぜろがた・ようじ）の撲殺体が発見されたのは9月18日23時30分頃。その日は使用されていないスタジオに道具を取りに行ったADが発見者となった。凶器はスタジオにあったモップであるが、被害者は出血しておらず、返り血から犯人にたどり着くことは難しい。変わった点といえば現場には零形の好物だったアルファベットの形をしたクッキーが散乱していた。そして被害者の手には、これがダイイングメッセージですよと言わんばかりに2枚のクッキーが残されていた。AとFの2枚が。

入退場の記録、監視カメラ、あとはその日スタジオにいた人間の証言等を総合的にみた結果、監視社会の恩恵とでもいうべきか犯行が可能だった人間は早々に三人に絞られた。

「零形さん、仕事には割と容赦のない人だったからなあ。恨んでいる人は多かったと思いますよ」
そう答えたのは一人目の容疑者一木和成（いちき・かずなり）である。ADの彼は被害者にひときわ厳しくされていたようだ。これは一木の才能を見抜いた零形のかわいがりであったのだが、彼がそれをどう感じていたのかは誰にも分かりようがない。
「そうですか。ありがとうございました」
大木刑事が話を切り上げようとすると一木が言った。
「ここ2週間ほど、東風さんをようやく口説き落として番組に出演してもらえるって、零形さん珍しく上機嫌で言ってたんです。それが収録前に……。絶対に犯人を捕まえてくださいね！！」
彼のいう東風さんというのは東風花（こち・はな）という女優のことである。女優の前に大を付けるのがより正確かもしれない。30年前にデビューした彼女は、脇役でも目が離せなくなるほどの存在感から、あっという間に話題の映画、TVドラマの主演を次々と飾ることとなった。主演作も大ヒットが続き順風満帆の彼女であったが、20年前に舞台に出演したことで、その後の人生が一変した。客の前で撮り直しのできないスリリングな演技をすることの面白さに開眼したのである。その後の彼女は映像の世界からすっぱりと足を洗い、舞台女優として生きてきた。

東風花　様

控室のドアに貼ってある紙を眺めながら小松刑事は緊張していた。彼に舞台を観劇する趣味はないが、幼い頃にテレビで活躍していた大女優にこれから会うのである。二人目の容疑者が東風花だった。小松刑事は意を決してドアをノックした。
部屋から凛とした声が返ってきた。

小松が東風花の控室に入って20分ほどした頃、向いの控室に大木は来ていた。
三人目の容疑者三木マリエ（みき・まりえ）の話を聞くためにである。三木マリエは19歳、おバカ発言で人気を得ているヤンキータイプのモデルである。
「犯人は向いの控室にいる大女優さんで決まりでしょ？」
「どうしてそう思われるんですか？」
「は？　ウチの仲間に悪いことする奴なんているわけねーし！！　あんな人知らねーし、どうせ落ちぶれてテレビに出らんなくなったんでしょ？　ギャラで揉めたんじゃない？」　「……」

結局、三人の容疑者からは解決に結びつく証言は得られなかった。ところが被害者の方からひとつ重要な事実が挙がってきた。被害者の指先からクッキーの成分がまったく検出されなかったのである。
つまり2枚のクッキーは犯人の偽装工作であるということが判明した。

問1　小松刑事はクッキーが犯人の偽装工作であると分かると、ある人物を疑い始めました。ある人物とは誰でしょう？　苗字を入力してください。
問2　犯人が二枚のクッキーで示そうとしたのは一体何でしょう？
問1問2の答えを続けて〇〇〇〇〇と入力してください。文字種は同一、文字数も合っています。　
入力例；小松文字種



※　問題中に使用されている人名、地域名、会社名、組織名、製品名、イベントなどは架空のものであり、実際に存在するものを示すものではありません。

偽りのAとFへの最新コメント

婆。さん、コメントありがとうございます。
本当にこちらこそお世話になっております。
また何か思いつきましたら出題すると思いますので、
その時はよろしくお願いします。

お世話になります。。。

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偽りのAとFの情報

問題作成日：2017-09-18
解答公開日：2017-12-18
正解率：13%　（正解回数：104　解答回数：752）

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