問題No.21955 【推理クイズ】不意の目覚め

出題者：龍便◆[cc75989]

目を覚ますと同時に視界に広がったのは暗闇だった。
昨晩は、会社の一大プロジェクトともいえる案件が無事終了し、上司や同僚と祝賀会を開いていた。
しかし、以降の記憶が全くない。酔いのせいもあるが、大仕事もあってか、この1か月の睡眠時間がかなり少なかったということもあるだろう。疲労が溜まりに溜まっている。

枕元に置いている時計を手探りで探しだし、発光ボタンを押す。
「3時20分」。緑色に光る時計盤が映し出される。
昨夜はそう遅くまで飲んでいたというわけではないが、ここまで早く起きた自分に驚く。1日寝たって寝足りないコンディションではあるが、根付いた習慣というのは恐ろしいものだ。

しかし、プロジェクトが終了した今では、少なくとも年度いっぱいまでは落ち着けるだろう。休日返上や徹夜をする羽目はしばらくはないはずだ。
明日からは土曜日曜に祝日を入れて3連休だ。この連休で溜まった疲れを癒すことにしよう。

ベッドから身を出し、闇に包まれた部屋を、感覚で照明スイッチまで歩く。
照明をONにすると同時に部屋に光が包まれる。
妙に寒気を感じると思ったら、カーテンどころか窓すら開けっ放しの状態だ。寒風が堂々と部屋の中に入ってきていた。

おもむろにテーブルに置いたスマートフォンを手に取り、天気予報のアプリケーションを開く。
起動と同時に、今日の天気予報が表示される。
「12月24日（土）　晴れ　最高気温6℃　最低気温-1℃　昨日の雨とはうって変わってお出かけ日和と・・・」
たしか今日は雨が降る予報だった気がするが、どうやら晴れるようだ。
念のため、無くしてしまった折り畳み傘を一昨日コンビニで買い直していたはずだが、出番はまだないようだ。
しかし、今日もまた一段と冷えるようだ。

部屋の照明をOFFにし、再び部屋が黒一色になる。
ベッドに入り込むと同時に眠りに着こうとする。
しかし・・・なにかがおかしい。感覚的に違和感を覚えたのだ。

再度ベッドから身を出し、外を眺める。
この家から離れた位置にある住宅街が良く見える。
あまり気づかなかったが、意識してみると、割と景色が良いものじゃないか。
住宅街の光と国道でしきりなく走る車のライトが相まって、都会の夜景とは違った味のある夜景が広がっていた。

その時、スマートフォンのアラーム音が鳴る。
ああ・・・そうだ。クリスマスイヴは彼女とディナーに出かける予定だった。
18時の待ち合わせに間に合うよう、待ち合わせの2時間半前の時刻にアラームを日にち指定単発でセットしていたのだった。
あれ？でもそれは明日じゃなかったか？

感じていた違和感が、より一層強くなる。
寝ぼけ眼で回転しない脳を精一杯回す。
ああ・・・そうか、そういうことか。
アラーム音がなり続けるスマートフォンを手に、気づいてしまった。
無い・・・無くなっている。

Q、「無くなったもの」をお答えください。
（漢字2文字）



※　問題中に使用されている人名、地域名、会社名、組織名、製品名、イベントなどは架空のものであり、実際に存在するものを示すものではありません。

不意の目覚めへの最新コメント

まあ問題文通りかなあ

類型パターンの多い話ではあれど、問題としてはなかなかやか楽しめた

だって問題文ほぼ同じじゃない　普通気づくって

RIOs、お前のコメント自体がネタバレになってるだろうが
空気読めよ、アスペ…だぽん。

スノーホワイトさんの問題見てわかっちゃった人多そう

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不意の目覚めの情報

問題作成日：2016-12-19
解答公開日：2017-01-19最終更新日：2016-12-19 00:43:05(更新回数：2)
更新内容：
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2016/12/19 (Mon) 00:42
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2016/12/19 (Mon) 00:38


正解率：10%　（正解回数：149　解答回数：1379）

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