問題No.21291 【推理クイズ】風変わりな日常　その5「壺」

出題者：むつむ◆[908e968]

とある学校の美術の時間。

クラスメイトのタカヤとユズルは、向かい合ってお互いの似顔絵を描いていました。

一足先に似顔絵を描き終えたユズルは、ゆったり座りながら、タカヤに昨日預けたカメラの話を聞きました。
「へえ、もうカメラの持ち主見つかったんだ。さすがタカヤ。ありがとう。」

しかし、タカヤは画用紙に向かいながら、浮かない顔をしていました。
「でもなんか、奇妙なことがあってさ・・・。そういえばあのカメラ、壺の写真とかもあったっけ。
確か、骨董品っぽい白地の壺に、大きな竜の模様が赤で描かれていたよな。どんなだったか覚えてる？」

するとユズルは、すぐそばにあった画材を手に取り、サラサラ―と滑らかに壺の輪郭を描きました。
次に赤い画材を手に取ると、まっさらなツボの絵の中央にスラスラと大きな竜を描きました。
細かな模様まで丁寧に書き込んでいきます。

あまりにもスムーズに描かれていく様子にタカヤがあっけにとられていると、
「はい、出来上がり。確かこんな感じの壺だったんじゃないか？」
と言ってユズルは赤の画材を置き、赤く汚れた手をズボンで軽くはたきました。

壺の形、赤く描かれた竜と模様も、写真で見た記憶通りです。
「すごい・・・、実物が目の前にないのに、この完成度。もう部屋に飾ってもいいレベルだよ、この絵。」
「いや、これ持って帰れないだろう。」
ユズルはそっけなく答えつつも、絵を褒められて満更でもないようです。

しかしタカヤは、
「でもこれじゃあ、まだ抜けてるよ。」
といって近くの画材を手に取り、壺の絵にさらに書き足しました。

ユズルは文中で書かれた通りに壺を描いていましたが、その中には、この壺の特徴が1つ抜けてしまっていたのです。

さて、絵に足りなかった要素がなんだったのかを、漢字でお答えください。


※　問題中に使用されている人名、地域名、会社名、組織名、製品名、イベントなどは架空のものであり、実際に存在するものを示すものではありません。

風変わりな日常　その5「壺」への最新コメント

ありがとうございました。

jさんへ
他の問題も解いてくださったんですね、ありがとうございます。
ユズルが何に絵を描いたか考えると、正解に近づきますよ。
“赤く汚れた手をズボンで軽くはたきました”
“これ持って帰れないだろう”

副生徒会長さんへ
応援ありがとうございます！
読みづらくないか気になっていたので、楽しんでいただけて本当にうれしいです。
副生徒会長さんの問題も楽しませていただいていますよ。

むつむさんの作品、いつも拝見させていただいています。
とても楽しくて、小説を読んでいるような感じで読むことができます。
これからも頑張ってください！

正解っぽいキーワードは入れましたが、
なかなか当たらず、今回はちょっと難しいですね…。

すけきよさん、正解おめでとうございます。
(^^)画竜点睛、確かに。龍の絵の仕上げって感じですね。

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風変わりな日常　その5「壺」の情報

問題作成日：2015-04-18
解答公開日：2015-05-18最終更新日：2015-04-18 22:30:33(更新回数：2)
更新内容：
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2015/04/18 (Sat) 22:29
ヒントの追加部分を削除
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2015/04/18 (Sat) 16:47
問題文とヒントを少し変更。

正解率：6%　（正解回数：135　解答回数：2095）

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