問題No.20848 【推理クイズ】山荘殺人

出題者：田中◆[8204ef0]

　奇抜な作品で著名な覆面作家の大空寺智久（だいくうじともひさ）が生誕60年の還暦を記念して、選りすぐりのゲスト所にあっを招いて大空寺お気に入りの別荘で食事会を催した。
某県の山奥にあるという別荘は、近隣の村々の住人も近づかない辺鄙な場たが、参加者４人は意気揚々と出向いたのだった。
それもそのはず、食事会の後にある『討論会』にて出題される問題を見事正解することができれば大空寺の死後、遺産の全てを相続できる権利を得られるというからだ。

「この度はこんな辺鄙な土地まで皆さんよく集まり頂いた。
　早速だが私のお気に入りのシェフが今夜は特別にと腕をふるってくれた料理を食べながらでも、自己紹介といこうか」
「まずは、そこの髭のかた」
「ああ、私か。私は東京のほうでデザイン事務所を運営している。
　主に財布等の小物を扱っている。今回は大空寺先生の食事会に招待され、とても光栄だ」
「もしかして、T.D.Walletの代表か？」
「ああ、そうだ。」
「おおー！俺は長年そこの財布を愛用してるぜ。ほら」
「ほー。君はいい趣味をしているな」
「自分でデザインしておいて、よくいうぜ。…と、話の流れを切って悪い。
　俺は関西の方で、司法書士事務所で働いてる。まだ入りたての新人で雑務等々押し付けられたりと忙しいが
　今日は思いもよらないイベントにお呼ばれされたので、興味本位で参加させてもらった。
　大空寺さんの本は一度読んだことあるけど、なかなか俺好みで好きな作家の一人だ。よろしく。」
「ん、次はあたしね。
　わたしは見ての通り、こっち系で、名古屋のとある場所でスナックを経営しているわ。
　そろそろ新宿に進出しようかしら、というところで今回の会に呼ばれたということで運命を感じているわ。
　大空寺先生の本には興味ないけど、遺産という言葉はとても好きよ。よろしくね」
「無礼極まりないオカマだな」
「実直なのが取り柄なのよ」
「まぁまぁ。それでは最後の方紹介をお願いしようか」
「……。」
「おい、お前の番だぞ」
「……探偵をしている。……以上だ。」
「くぅーん、あたし好みの男だわ！
　名古屋に来たら、ともりんが徹底的におもてなししてあげるわね」
「……よろしく頼む。」

　一癖もふた癖もある参加者ではあったが、食事会は大いに盛り上がった。
そして食事会も終わり、いよいよメインイベントである『討論会』の時間がやってきた。
しかし三十分前に大空寺は準備をすると言って自室に戻ったきり、音沙汰がない。
執事などもいるわけでもなく、シェフは料理を作ったあとに帰ってしまったらしい。
四人は話し合いの末、既に『討論会』は始まっているのではないか、という推測のもとに大空寺の自室に向かった。
そこで偉大な作家の大空寺智久の死体を発見したのだった。


「血反吐がすごいな…」
「ひ、ひどいわね。とりあえず警察に連絡をしないと」
「……。」
「おい、探偵とやら。どうしたんだ、神妙な顔をして。」
「……わかった。」
「何がわかったんだって言うんだ。」
「……犯人だ。」
「お、おい、本当かよ？ホラ吹いてるんじゃないだろうな？
　なら犯人とやらを言ってみろよ！」
「……いいだろう。……犯人は■■■■だ！」


『探偵』は何故すぐに犯人の名前を言い当てることが出来たのか？
「○○○○だったから」

○印を漢字四文字でお答えください。■は文字数不明。
(例)密室殺人


※　問題中に使用されている人名、地域名、会社名、組織名、製品名、イベントなどは架空のものであり、実際に存在するものを示すものではありません。

山荘殺人への最新コメント

おもしろい。
確かにそのとおりですね。

半ば冗談で打ったら…

「問い」に対する「解」として矛盾はなく、且つエレガントな発想に至る良問だと思う。ヒントの出し方もさりげなく、しかしピンとくれば解答に至れるつくりになっている。最後の締めはもう少し落ち着いた形の方がいいと思うが、あれはあれで作者なりの刺激的演出だと思う。

コメントをもっと見る／書く

山荘殺人の情報

問題作成日：2014-08-25
解答公開日：2014-10-25最終更新日：2014-08-29 21:05:25(更新回数：2)
更新内容：
--------------------
2014/08/29 (Fri) 20:42
--------------------
2014/08/25 (Mon) 23:49


正解率：2%　（正解回数：91　解答回数：3841）

田中さんの他の問題を見る