問題No.20294 【推理クイズ】シラユキヒメ イフ
出題者:さィフ◆[538be50]
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ここに見たものをたちまち虜にする、麗しい姫である...白雪姫が居ました。
その美貌は王国外から求婚が殺到するほどでした。
王国はそんな姫を王国のシンボルとして崇めました。
その一方、その美貌に嫉妬する者もいたのでした。
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薄暗い部屋。鏡が所狭しと飾られています。
空虚感と不気味さを孕んだ鏡の部屋。
普通の鏡の中に、一際大きく美しい装飾のなされた鏡が一枚あります。
「鏡よ、鏡。世界で一番美しいのはだあれ?」
鏡はある人物を映しだします。・・・それは白雪姫の顔でした。
その鏡を見たまま、くすくすと不気味な声が鏡の部屋にこだましました。
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嫉妬する者の手の罠にかかり、白雪姫は王国から逃げ出さないといけなくなってしまいました。逃げた先には小屋があり、そこには親切な七人の小人が居ました。白雪姫はここで暮らすことにしました。
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魔女は白雪姫が王国から逃げ出し、生きていることを知り、
白雪姫に毒リンゴを食べさせることを計画しました。
「これで終わりですわね…」 と呟きながら、魔女は老婆に姿を変えて、
黒い服を身にまとい、白雪姫の元へ行くのでした…
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ある日のことです。黒い服を着た老婆が小人たちの留守の時に尋ねてきました。
「おやおや、これは麗しいおじょうさん。おいしいリンゴはいかがですか・・・?」
「麗しいだなんて...そんな...そ、そんなことないです!余裕のよっちゃんです。リンゴはいただきますね。」
「ヒッヒヒヒ、新鮮なうちにどうぞ召し上がれ...」
「いただきマンモスです!」
一口そのリンゴをかじると、白雪姫はその場で倒れてしまいました。
黒い服を着た老婆は姿を消しました。服から覗く顔は老婆ではなく、魔女の顔をしていたのです。
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計画を無事遂行した老婆…もとい魔女は森の中を抜けていきます。
すると、「偵察がてら、敵国まで行くものじゃないね、おかげでボロボロだよ…。敵に剣で切りつけられて、切り傷だらけだよ。でも、何故だか弓矢は当たらなかったね。そういえば、敵国で聞いた、魔法使いや魔女は本当に居るのかな。もうすでに魔法にかかっていたりして…」と、高貴な風貌ながら全身ボロボロな男が馬に乗ってゆっくり移動していました。言葉から察すると、どこかの国の王子だと言うことがわかります。
魔女は、特に気にすることもなくその男の横を抜けていこうとしました。
王子は横で老婆を見ると、何かを察したように馬から降りて
「…そこのおばあさん、ちょっといいかな?」
一瞬、魔女は声をかけられて驚いたがすぐに返答した。
「……どうなさいましたか?これでも急いでいるものなので…」
「ちょっと気になったことがあってさ…。なんだか嫌な雰囲気を感じるんだよね…。」
「…嫌な雰囲気とはなんですか?」
やはりこの男は只者ではないらしく、何かを感じ取ったと言うことがわかりました。
面倒な事になる前に手を打つべきと考えた魔女は…
「うーん、禍々しいと言うか…」
言葉を遮るように、魔女は刃物をその男につきたてました。
生々しい肉に刺さる音……ではなく、鉄が奏でるような高い音を響かせました。
「……どうやら、当たったみたいだね」
「………チッ」
その刹那、魔女は後ろに間合いを取り小さな刃物をいくつか投げつけました。
また高い音が響きます。
「わたくしの刃物を受け流しますか、賢明ですわ。わたくしの物には魔法が施されています。その刃物を少しでも受ければ死んでいましたわね。これはわたくしの刃物を受けられた報酬として、伝えておきます。あなたが知りたがっていた、魔法は存在します。わたくしは魔女ですわ。最後に未来予知を致しましょう、近いうちにあなたは死ぬでしょう…うふふ。それでは、ごきげんよう…。」
魔女は泡のように消えてしまいました。
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魔法…魔女…彼女は確かにその言葉を口にした。
あの雰囲気からして、放っておけないモノである事は明白であったが、
体がボロボロにもかかわらず無理に動かしたのだ、王子は気怠さを感じ、
自国へ帰還することにしました。
少し道を進むと、小屋があり小人が棺桶の周りを囲って泣いているのを見つけました。
それが気になった王子は、小人に話を聞いてみました。
「…どうしたのかな?よかったら、ボクに話を聞かせてくれないかな…?」
「…オレらが外に出かけて帰ってきたら、白雪姫さんが死んでいたんだ…白雪姫さんは狙われていた、一人にしちまったオレらが悪いんだ……」
王子は白雪姫の見て、とても麗しいと感じました。
「なんて、美しいんだろうね…ボクみたいなヤツがおこがましいのはわかっているけど、キスさせてくれないかな…」
「オメーなにを…」
小人たちの言葉を遮り、王子は白雪姫にキスをしました。
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王子は白雪姫にキスをしました。
…しかし、白雪姫は目を覚ますことはなく、しばらくして王子も死んでしまったようです。
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どうして王子は死んでしまったのでしょうか?
例:
※ 問題中に使用されている人名、地域名、会社名、組織名、製品名、イベントなどは架空のものであり、実際に存在するものを示すものではありません。
シラユキヒメ イフへの最新コメント
[212115] (無題)
投稿者::ミステリー好き娘◆[9c696ee]#[正解者] 投稿日時: 2014-03-14 20:33:23
やっと正解しました![207131] 一発正解^o^v
うれしかったです!
投稿者::にゃん◆[cbc05e6]#[正解者] 投稿日時: 2014-03-11 22:57:45
世界観、存分に楽しませていただきました。[184285] なるほど
投稿者::論破!◆[2b5854c] 投稿日時: 2014-02-27 17:28:56
シンプルに、現実的に考えると良かったのですね。良い問題でした。[167341] (無題)
投稿者::さィフ◆[538be50] 投稿日時: 2014-02-20 18:17:52
お久しぶりです、そうでないかたはまたですよ。
過去の問題の世界観を使用しました。
問題難易度自体はそこまで高くはないと思います。
世界観を楽しんでいただけたら…
今回は不正解してもヒントはありません、
正解率によってヒントを追加するかもしれません。
シラユキヒメ イフの情報
問題作成日:2014-02-20
解答公開日:2014-05-20
正解率:3% (正解回数:42 解答回数:1315)
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