問題No.19690 【推理クイズ】犯人は最後に笑う

出題者：プラネタ◆[ab1dcb4]


時間は２２時になろうかという頃、ある大豪邸の前には無数のパトカーが停車していた。
新田「折山警部！！こちらです！！」
脳天気に部屋から顔を出し手を振っているのは、
新田　真二（にった　しんじ）、あだ名が新人なのは名前だけでなくその性格も原因の一つだろう。
折山「はぁ・・・」
そして、そんな部下の姿を見て、頭を抱えながらため息をつくのは、
折山　豊（おりやま　ゆたか）、冷静沈着、何事にも動じない性格と、目があった熊が死んだふりをしたという都市伝説をもつほど鋭い目つきから、部下には鬼山警部と陰で呼ばれている。
折山「この国の公務員はこんなに昇級しても、休日に呼び出されるものなのか」
ぼやく折山に苦笑いしながら、新田は話を始める。
新田「死亡したのは、元社長になります、高木　紀男（たかぎ　のりお）、現場はこの彼の書斎になります、死因は毒物によるものと見られていて、あの床にまかれたコーヒーに毒物がはいっていたみたいですね、死亡推定時刻は１９時から、死体発見までの２０時になります」
折山「これは？」
折山は、机の上にあった象形文字らしきものが書かれた紙を見つめた。
新田「はい、どうやらダイイングメッセージの様です、毒で苦しみながら書いたのでしょう殴り書きのような字で書いてあります、調べてみるとこう書いてありました」

私はいつも彼の三つの目によって、よって迷わされ、止められ、また導かれる。　N.T

折山「ふむ、（日本語だったのか・・・）」
新田「最後のは本人のイニシャルのようです」
折山「扉が壊されていたみたいだが・・・」
新田「メイドが被害者を呼びにきた際に、返事がないのを不信に思い、人を呼びドアを破って入ったみたいです」
折山「密室だったと言うことか？」
新田「いえ、そうではなく・・・」
？「この部屋はオートロックなのです。」
後ろから現れた、気品のある背筋の伸びた老人が話した。
折山「あなたは？」
新田「この方が第一発見者になります、被害者の秘書の古田　五郎（ふるた　ごろう）さん、その隣にいらっしゃるのが、屋敷の警備隊長になります、赤川　俊雄（あかがわ　としお）さん、２人で扉を破ったということです。ちなみに古田さんはメイドに呼ばれるまでずっと受付をしておりましたのでアリバイがあります、赤川さんは屋敷内をずっと歩いて警備していたのでいくつか目撃情報はありますが完璧なアリバイというほどでは・・・」
折山「なるほど、オートロックですか・・・、このパーティーの警備はどの程度行われていましたか？」
赤川「ボディチェックなど厳重にはしていたのですが、高齢の方も多いので薬までは・・・・」
折山「この部屋の鍵は管理していないのですか？」
古田「鍵は社長・・・元社長が常に持ち歩いている１本だけです」
新田「しかも被害者はかなり注意深く、この書斎に入れるのも限られた人だけだったみたいです、毒の入っていたコーヒーやカップも常にこの書斎にあるものみたいで、今日も朝から同じカップで同じコーヒーを飲んでいたようです、この書斎に招かれたことのある方は、こちらの二人と別に二名、別室に待機してもらっています」
赤川「本当に注意深かったですから！掃除のためのメイドも絶対に入れないくらいで・・・、しかも部屋の前には金属探知機まで・・・招かれたことのある人はみんな、ベルトとかはずしていかないといけなくて・・・だから絶対犯人は身近な人なんですよ・・・ぼっ、僕じゃないですって！ヒッ！そんな鬼みたいな目で睨まないで下さい・・」
折山「・・・・」
折山「まあ、いいでしょう・・・じゃあ他の二人に話を聞こう」


新田「はい、ではこちらが新社長の鵜木　信吾（うき　しんご）さん、こちらが被害者の奥さん、高木　真理恵（たかぎ　まりえ）さんです、早速ですが１９時から２０時の間は何をされていましたか？」
見るからに爽やかな、４０代くらいの男性が答える。
鵜木「僕はまだ挨拶までまだ時間があったので、会場内を自由に過ごしていましたよ、まあ、アリバイにはならないかもね」
次は厚化粧の香水臭い女性が答えた、
真理恵「私は暇だったからその時間帯は寝てたわ、２０時過ぎくらいに部屋の外がうるさくって起きたの・・・もういい？それより旦那の財産ってもう私の物って事よね？」
新田「旦那さんが亡くなったって言うのに・・・」
折山「真二・・・、ではこちらを見て何か気付く事はありませんか？」
そう言って折山はダイイングメッセージの紙を二人に見せた。
鵜木「何ですか、これは？・・・すいません、僕にはサッパリ・・・」
真理恵「何なのこれ？・・・分かるのは旦那の書いたものって事だけね」
折山「ほう・・・」
メイド「あの・・・・」
新田「あれ？君は被害者を呼びにいったっていうメイドさん・・・」
メイド「わ・・私見たんです・・・」
新田「見たって、何を？」
メイド「旦那様の部屋に着く直前に、その・・・部屋の方から去っていく鵜木さんを・・・」
鵜木「なっ！！」
新田「ほっ、本当に！？」
折山「・・・・・」
鵜木「見間違えだろう！ぼっ、僕がそんな所に行くはずがないじゃないか！」
メイド「い、いえ、でもあれは確かに・・・」
鵜木「テキトーな事言ってんじゃねーよ！！このドブスが！！俺が部屋に行ったって言う証拠でもあんのか！！」
メイド「ヒッ！」
折山「まあまあ、鵜木さん、それではあなたは部屋には行っていないのですね？もし今後、他の人の証言などで部屋に行っていたと言うことになればあなたの言葉は信憑性をなくすことになりますが、それでも行っていませんね？」
折山の鋭い目つきがさらに鋭くなり、鵜木は抵抗できなくなった。
鵜木「あ、あのオッサンにいきなり呼ばれたんだよ・・・そしたらあのオッサン今更終わったことをグチグチと・・・」
新田「なりほど、それでついってわけか・・」
鵜木「ちがっ！俺じゃねーよ！！」
新田「いやいや、あなたが行ったときは生きてたんで
しょ？被害者、その後だよメイドさん来たの・・・よし！解決！解決！犯人は鵜木！鵜木信吾！ん・・・・・？」
古田「どうしました？刑事さん」
新田「あーーー！！鵜木信吾だ！」
新田の発言にそこにいた全員が静まりかえる。
赤川「あの、さすがに今までの流れを無かったことにして自分が犯人見つけたみたいな事にするのは少し汚いというか・・・」
新田「違いますよ！ダイイングメッセージ！解けましたよ折山警部！あれは・・・」
興奮する新田を折山は人差し指で黙れと伝えた。
折山「悪いが俺は休日なんだ、これ以上お前の一人コントにつき合っている暇はない・・」
新田「一人コント！？」
折山「古田さん、失礼ですが●●さんは、○が大変○かったと言うことはありませんか？」
古田「えっ！？え、ええ、ご覧になった通りでございます・・・」
折山「ありがとうございます、新田！解決だ」
新田「えっ！？えっ！？」


最後に折山が古田に聞いた質問の○を埋めて下さい、●には人物名が入ります、そこは入力しなくて大丈夫です。言葉は○の数と同じです、文章中から抜き出し可能。
例　足が大変黒かった　の場合、　足黒と入力。



※　問題中に使用されている人名、地域名、会社名、組織名、製品名、イベントなどは架空のものであり、実際に存在するものを示すものではありません。

犯人は最後に笑うへの最新コメント

失礼ですがという通り、折山は失礼な事を聞いています。

ヒント下さい💦

こちらこそ、ありがとうございました。皆さんも長文にお付き合い下さってありがとうございます、こういった物語を作ることは初めてだったので、なかなかうまく作れず申し訳ありません(T-T)投稿して最初に回答者数が増えたときは何だか感動しました！

ありがとうございました。

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犯人は最後に笑うの情報

問題作成日：2013-10-11
解答公開日：2013-11-11
正解率：7%　（正解回数：170　解答回数：2345）

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