頭の運動

問題No.18091 【暗号クイズ】一之宮探偵の推理(2)

出題者:くるまえび◆[23b0d38]

《被害者》
・岬 三郎(みさき さぶろう)   男

《容疑者》
・五倉 英都(いつくら ひでと)  男
・笹木 百香(ささき ももか)   女
・千嶋 羽織(ちしま はおり)   女
・耳越 友八(みみごし ゆうや)  男
・一之宮 順(いちのみや じゅん) 男


次にテーブルの上の状況だ。
テーブルにあるのはコーンフレークの袋、紙パックに入った牛乳、コップ、
スプーン、フォーク、コーンフレークと牛乳が入ってる皿、空っぽの皿、そして…

「そういうことか…!」
私は声を上げた。
「…犯人が分かりました。犯人は…笹木 百香さん、あなただ。」
「どっ…どうして私が犯人なんですか?」
こいつは明らかに動揺している。私は確信した。
こいつが犯人であると。

「…証拠はこれです。」
私はテーブルの上に載っている缶詰を指差した。
「この缶詰は一見すると何の変哲もない。
ただ、テーブル全体で見るとどうでしょうか?」
「…あっ」

…そう、全体で見ると『近い』
この缶詰はどう見ても遺体の近くに置いてあるのだ。
というよりも、他の食器が『遠すぎる』

「食事をしているのにわざわざ食器を自分から離して置く必要はありません。
つまり被害者はわざとスプーンやフォークを遠ざけた。
逆に言えば缶詰をそばに遺したということです」
「もしかしてダイイングメッセージってヤツ?」
千嶋が言う。
「ええ。被害者の岬 三郎は絶命するまでの時間で
邪魔な食器を自分から遠ざけ、メッセージとして缶詰を遺した。
…この桃の缶詰をね」
「…何が言いたいの?」
「まだ分かりませんか、百香さん?」
「…分かるわよ。桃の缶詰、略してももかんって事でしょ?」
「……」

一之宮は何か嫌な空気を感じ取っていた。
この場にいるのがそもそも間違っているかのような、場違いな空気を。

「…あのさぁ、あんたバカじゃないの?」
耳越が割り込んできた。
「……えっ。」
ももかんだからももかさんが犯人って言ってんでしょ?
仮にももかさんが犯人だとして、被害者がももかんを近くに寄せてたら、どう思う?」
「…はい?」
「普通気付くだろ?桃缶が自分を示すダイイングメッセージだって。で、気付いたら処分するだろ?」
「……」
「まあ、桃ってだけで百香さんは警戒すると思うけどね。」
「…それに、一之宮さんの前提も違ってる気がしますねぇ。」
五倉が言う。
「確かにその缶詰は遺体の近くにありますが、その紙パックも結構近いんじゃないんですか?」

…そこを指摘するのか、五倉。
だって桃缶がダイイングメッセージなら、笹木 百香が犯人じゃないか。
だけど紙パックの牛乳もダイイングメッセージだとすると、犯人が決まらないじゃないか。
正直とっくに紙パックには気付いていた。
だけどわざと見逃した。
辻褄が合わないからだ。

一之宮探偵の推理(3)


※ 問題中に使用されている人名、地域名、会社名、組織名、製品名、イベントなどは架空のものであり、実際に存在するものを示すものではありません。

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一之宮探偵の推理(2)の情報

問題作成日:2012-12-31
解答公開日:2013-02-28最終更新日:2013-01-01 17:42:41(更新回数:2)
更新内容:
--------------------
2013/01/01 (Tue) 12:01
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正解率:23% (正解回数:18 解答回数:77)

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