問題No.17743 【推理クイズ】サイコ・ギミック

出題者：子供の落書き帳◆[f5cb7db]

世界には約１０万人の超能力者がいると言われている。俺が所属する世界超能力機関（ＷＰＯ）は世界の超能力者の９割が所属する政府公認の組織だ。俺の仕事は超能力を悪用する犯罪者達を取り締まること。その日も俺は超能力者の犯罪グループを追っていた。

通勤ラッシュを終えて人通りも少なくなった午後の時間帯。俺は仲間からの目撃情報を聞きつけて駅のホームから電車に乗り込んだ。俺が乗り込むと同時にゴトンと音を立てて電車は静かに動き出す。ターゲットはどこにいる……？ 車内を睨むように視線を彷徨わせると、運転席の前で不審な動きをしている長身とチビの二人組を見つけた。

「おい、はやくしろ」

「もう少し……ここからじゃよく見えない……」

手配書で見た顔だ。どうやら運転席を覗きながら何かをしているようだ。すると長身の方がこちらに気付いた。

「追手が来たぞ！ 急げッ！」

長身が横にある消化器を手に取りこちらに投げつけてきた。俺は咄嗟に能力を開放し標準を消火器に定める。

『止まれ……ッ！』

消化器は俺の手前で静止しそのまま床に落ちた。俺の能力は【念動力】。１０メートル以内にある物質を自由に動かすことができる。ちなみに現存する能力者の６３％はこの能力を持っているらしい。俺が力に目覚めた頃は能力に格好いい名前をつけてはしゃいでいたが組織に所属してからは同じ能力の多さにうんざりしてしまった。能力を使う際にやっていた決めポーズもしばらくやっていない。

「お、終わった……任務完了（ミッションコンプリート）だ！」

チビが長身の方を振り向く。

「よし、捕まれ！ ”飛ぶぞ！”」

チビが長身に捕まると、長身の体が光り出した。刹那、シュンと風をきるような音がして、二人の姿は消えていた。どうやら長身は【瞬間移動】の能力を持っていたらしい。１００人に１人のレア能力だ羨ましい。

しかし、奴らは何をしていたのだろうか？ ふと、窓の外を見ると次の駅が見えてきた。しかし、電車は減速をせず駅を通過していった。俺は運転席に向かって叫んだ。

「何をしている早く電車を止めろ」

「くっ、動かないんだ……ブレーキがッ！」

運転席のスイッチ、レバー、ボタン。電車を止めるために必要な操作類が全て動かなくなっていた。いや、正確に言えばそれらは”固定”されていた。【固定化】おそらくは物体をその場に固定する能力。しかも一度に複数の物体を固定でき、能力者がその場を離れても効果が持続するようだ。例えば俺の能力の効果範囲は１０メートルで、一度に動かせるものも一つと決まっている。 明らかに規格外の能力。俺は１０万人に一人の才能というものを目の当たりにしていた」

「た、助けてくれー！」

「ここから出して……」

乗客たちの悲痛な叫びが聞こえてくる。奴らは乗客たちを人質に取り鉄道会社と交渉を始めるだろう。

「何か電車を止める方法はないのか？ 装置の内部からブレーキを動かすか？ いや、駄目だ。自分が明確にイメージできるものじゃないと標準が合わせられない。車輪自体を止めるか？ 駄目だ、動力が強すぎる」

電車は尚も止まらずに暴走を続ける。無線では犯人たちの犯行声明が聞こえてきた。

「考えろ……考えるんだ……そうだ、イメージしろ……トランプのマークのような形……色は銀色……」

俺は全神経を集中させ××××××を動かした。

問題
”俺”が【念動力】により動かしたものを入力してください。


※　問題中に使用されている人名、地域名、会社名、組織名、製品名、イベントなどは架空のものであり、実際に存在するものを示すものではありません。

サイコ・ギミックへの最新コメント

ご馳走様です

答えの名前が解らず、ダンナに教えてもらいました。

当たっちゃった……笑
よ~く冷静に考えれば分かるょｯ！

当たっちゃった……笑
よ~く冷静に考えれば分かるょｯ！

解くと同時に勉強になりました★

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サイコ・ギミックの情報

問題作成日：2012-09-26
解答公開日：2012-12-26最終更新日：2012-09-27 00:54:32(更新回数：1)
更新内容：


正解率：16%　（正解回数：195　解答回数：1157）

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