問題No.17180 【推理クイズ】恐怖の学校〜画鋲入りスープ〜
出題者:けけけけけ◆[968b0ec]
ここはコワコワ学校。毎日のように恐ろしいことが起こると言うが…。
孝佑のクラスは今日、家庭科の授業でトマトスープとポテトサラダを作る。
料理好きのジャックは、メニューが決まる先週までは調理実習を楽しみにしていた。
ジャック「よりによって…よりによってなぜトマトなんだあああああ」
孝佑「泣くな、ジャック。がんばれば、おいしくできるはずだ!」
実習は、班ごとに調理台で調理・試食をするというものだ。
事前に計画を立てていた甲斐あって、たいして大きなトラブルもなく、実習は順調に進んだ。
最後の最後に慎二の口から画鋲が出てくるまでは…。
どうやらスープの中に画鋲が入っていたようだ。
慎二は具に紛れていた画鋲に気づかず、ニンジンと一緒に口に入れてしまったらしい。
針の部分が舌に触れすぐに出したので良かったが、そのままモグモグしていたらと考えると恐ろしい。
画鋲は一つしか入っていなかったようだが、調理中に偶然入ったとは考えられない。
誰かが画鋲を持ち込み、故意にスープの中に入れたのだ。
孝佑たちは、画鋲を入れた犯人を捜すことにした。
孝佑「トマト嫌いのジャックの様子を見たくて、ジャックのいる慎二の班のほうをずっと見ていたんだけれど…」
ジェシー「そう、ろくに働きもせずにね」
孝佑「えへへ…。慎二の班の調理台に近づいたのは、班員とエレナ先生だけだったよ」
慎二の班の班員とは、慎二、ジャック、一樹、和美、アンの5人のことである。
慎二「じゃあ、その5人の誰かが僕のスープに画鋲を?」
孝佑「そこまでは確認できなかったんだけれど…たぶんそうだろうね」
一樹「鍋に入れた画鋲が偶然慎二君のスープに入ったということはないのかい?」
孝佑「いや、慎二が自分のスープをよそい終わるまで、誰も鍋に近づいていなかったと思うよ」
一樹「でもさあ、あとから画鋲をスープに入れたら、普通パッと見たときに画鋲に気づかないか?」
和美「そうね。よそった後に具の中に画鋲をもぐりこませるのは無理ね」
一樹「スプーンを使えば別だけど、食べ始めるまでスプーンは用意してなかったし」
和美「実際のところどうだったの?」
孝佑「あの…その…」
慎二「僕たちが自分の分のスープをよそって、それらを調理台に並べ終えた後のことだぞ」
孝佑「そ、それはですね…」
ジェシー「こいつね、ずっと立ってるだけだったからエレナ先生に怒られてて、途中から見てなかったのよ」
慎二「じゃあ、さっき言ってた5人以外に犯人がいる可能性もあるんじゃないか!」
孝佑「で、でもさ、『いただきます』の前にスプーン持ってスープいじってる奴いたら、
さすがに班の誰かが気づくんじゃない?」
慎二「…まあ、確かに。でも僕はそのころ調理道具を洗うのに夢中だったからなあ」
和美「私も、慎二君が洗った調理道具の片付けに一生懸命だったから…」
一樹「僕は別の台で作業していたからねえ…。
みんな忙しそうだったから、みんなの分のポテトサラダも盛りつけてあげていたんだ」
孝佑「なぜ別の台に?」
一樹「片方のコンロが調子悪くて、ジャガイモを茹でるために移動したんだよ。
結局ポテトサラダの作業はずっとそこでやってたんだ」
孝佑「そうか、もう片方はすでにスープ担当の慎二が使っていたんだね。…アンさんはどうだったの?」
アン「私は調理台の上の汚れを拭いたり、台に椅子を運んだりしていたんだけど…その時ジャック君…」
慎二「ジャックがどうした?」
アン「スープのほうを向いたジャック君の様子が…なんかいつもと違ったような…」
慎二「何だと!ジャック!お前が画鋲を入れたのかあ!」
ジャック「ち、ちがうよ。俺はただ、苦手なトマト料理を前にして目の前が真っ暗になっていただけで…」
慎二「嘘つけ!トマトスープを作ることになったのは僕のせいのようなもんだからなあ!動機はあるぞ!」
料理は先週、材料や作り方の載った本を見ながらクラスの話合いで決めた。
確かに、慎二がトマトスープの良さを熱心に語らなければ、トマトスープを作ることにはならなかったはずだ。
きっと他の候補の『鶏肉のにんじん・ごぼう巻き』か『芋と人参のかきあげ』になっていただろう。
ジャック「だからって俺は…」
慎二「黙れ!アンが椅子をとりに調理台を離れた時、お前が僕のスープに画鋲を入れたんだ!」
ジャック「そ、そんなあ…」
エレナ先生「あらやだ、もう授業が終わるわ!さっさと食べて片付けて!」
慎二たちは、席について冷めた料理を食べ始めた。
だがジャックはまだ、トマトスープをすする勇気が出ずにいた。
わざわざ一人だけ小さいスープ皿を使ったのに、スープがなくなるまでかなり時間がかかりそうだった。
ジャック「はあ…。トマトスープに、犯人扱い…。ダブル最悪!ついてない…」
慎二はジャックを睨みつけた。
慎二「馬鹿やろっ、僕だってお前のせいでダブル最悪なんだよ!」
ジャック「…?」
慎二「結構入ってるからおかしいと思ったよ…どうせお前が画鋲と一緒に入れたんだろ」
ジャック「…??」
エレナ先生「あなたたち、男なのに食べるの遅い!ほんとに急いで!女子組もはやくぅ!」
少食女子たちはやはり食べるのが遅かった。
アンはタマネギとセロリでいっぱいのスープにスプーンを入れるが、そこから口に運ぶまでが長い。
アン「数口しか食べてないけど、昼食の後だから、もう食べれませ〜ん」
和美はスープ皿を空にしたものの、ポテトサラダがなかなか減らない。
和美「ああ、ポテトサラダの量は多いなあ。もうお腹いっぱい…」
学校一の大食い・一樹はというと、すでに食べ終わり、もう食器も片付け終えていた。
一樹「画鋲が入ってないことはさっき確かめたじゃないか!それぐらいさっさと食べて!」
孝佑は考えていた。
ジャックがあんなことをするわけがない。
だが、他の人間がやったのなら、スープのほうを向いてただ立っていたジャックは、確実に目撃していただろう。
呆然としていたとは言え、スプーンを持って人のスープに不審なことをする奴がいれば、やはり気がつくはずだ。
でも、本当にジャックがあんなことを?卓球大会の時(消えた対戦相手)も助けてくれた、あのジャックが?
いや、もしやったのだとしたら、やはり誰かが目撃しているはずだ。
いくら仕事に夢中とは言え、絶対誰かが気がつく!そうだ、そうに違いない!
…というかそもそも、目聡い慎二が画鋲に気づかないなんて、考えられない!
となるとこりゃあもう、調理室の見えない魔女の仕業としか考えられないな。
慎二のスープに画鋲を入れたのは一体誰?本当に魔女がやったのか?それともやはりジャックが?
〈犯人の名前の後に続けて、推理の根拠となるキーワードも答えてください。※キーワードはひらがな〉
答え方の例→ 一樹おおぐい
※ 問題中に使用されている人名、地域名、会社名、組織名、製品名、イベントなどは架空のものであり、実際に存在するものを示すものではありません。
恐怖の学校〜画鋲入りスープ〜への最新コメント
[114711] (無題)
投稿者::新・官兵衛◆[d5dce61]#[正解者] 投稿日時: 2012-05-09 16:04:34
が・・・が・・・が・・・がびょ・・・!!!!!!!・・・いえ、何でもありません・・・[114284] 差出がましいですが
投稿者::あゆかとち◆[dc0ba60]#[正解者] 投稿日時: 2012-03-31 00:23:58
一樹「鍋に入れた画鋲が偶然慎二君のスープに入ったということはないのかい?」
孝佑「いや、慎二が自分のスープをよそい終わるまで、誰も鍋に近づいていなかったと思うよ」
「たまたまではなく慎二を狙っての犯行」という意味なんだろうけど、ちょっとわかりづらかった。
恐怖の学校〜画鋲入りスープ〜の情報
問題作成日:2012-03-25
解答公開日:2012-05-25最終更新日:2012-03-30 20:38:32(更新回数:5)
更新内容:
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2012/03/30 (Fri) 19:30
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2012/03/26 (Mon) 19:53
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2012/03/25 (Sun) 21:02
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2012/03/25 (Sun) 20:59
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2012/03/25 (Sun) 20:57
正解率:2% (正解回数:75 解答回数:2502)
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