問題No.16362 【推理クイズ】魔女の森の家
出題者:子供の落書き帳◆[f673ca4]
登場人物
魔女:子どもたちに呪いをかけた悪い魔女。森の奥の洋館に住んでいる。
アナ:白い呪いで白い物に触れることができない。
ロゼッタ:黄色い呪いで日光に当たることができない。
ロイド:赤い呪いで目が見えない。
エイミィ:青い呪いで後ろ向きにしか歩くことができない。
トト:黒い呪いで姿が見えない。
人里離れた森の中に魔女に呪いをかけられた子供たちが住む家がありました。家には五人の子供が住んでいて、お互いに助け合いながら暮らしていました。五人の子供のうちの一人、泣き虫少女のアナは今日も部屋でお母さんの形見の万年筆を抱きながら泣いていました。アナの部屋はカラフルな壁と家具で囲まれています。というのも、アナは白い呪いをかけられているので白い物体に触ることができないのです。アナがひとしきり泣き終えると、隣の部屋に住んでいるロゼッタが入ってきました。
「どうしたのアナ? また、お母さんを思い出して泣いているのね」
ロゼッタはアナを優しく抱きしめてくれました。ロゼッタはその面倒見の良い性格から、ここではみんなのお姉さんのような存在です。ロゼッタがアナを慰めていると、外から大きな物音が聞こえてきました。
「なにかしら? アナ、ちょっと様子を見てきてくれない?」
ロゼッタは黄色い呪いで日光に当たることができないため、日中は家の外に出ることができません。アナは頷くと家の外へ出て行きました。家の前にはエイミィが倒れていました。
「エイミィ! どうしたの?」
「川に水を汲みに行ったら、大きな蜂がいて驚いて前に走ってしまったの……」
エイミィは青い呪いをかけられているので、後ろ向きにしか歩くことができません。呪いを破ってしまった子供は石になって死んでしまうのです。エイミィの足は既に石になってしまい、身動きが取れなくなっていました。
「家の中に運ばないと……駄目、石になった部分が重くて持ち上がらないわ」
アナの小さな体ではエイミィを運ぶことができません。それでも、一生懸命持ち上げようとしていると、急にエイミィの体が軽くなりました。
「ありがとうトト。手伝ってくれているのね」
トトは黒い呪いで他の人から姿が見えません。アナは姿の見えないトトと一緒にエイミィを家の中まで運びました。エイミィをベットに寝かせると、トトの気配は消えていました。トトはとても恥ずかしがり屋のため、いつもどこかに隠れてしまいます。
次にアナはロイドを呼びに行きました。ロイドは赤い呪いで目が見えませんが、子供たちの中では一番頭が良く、とても物知りでした。ロイドはエイミィの様態を診察しました。ロイドは目は見えなくても、家の中なら自由に動き回ることが出来ます。
「魔女の呪いには二種類のタイプがある。僕やトトのような常時発動型とアナ、ロゼッタ、エイミィのような制約型。後者は架された制約を破ると灰色の呪いが発動する。灰色の呪いは発動すると足の先から石になり、約一日で完全に石になる。灰色の呪いの発動後は身動き一つ取れず、ただ石になるのを待つだけだ」
「そんな……エイミィを救う方法はないの?」
「一つだけ方法はある。森の奥の魔女の住む館にある月の水晶を壊すんだ。月の水晶は魔女の力の源だ、それを壊せば魔女の呪いは解けてエイミィは助かる」
森の奥は暗く、凶暴な狼や血吸い蝙蝠が出るので子供たちは滅多に近寄りません。既に日も暮れて、森の中は真っ暗になっていました。
「私が行くわ。館へ行って月の水晶を壊してくる」
アナは勇気を振り絞りながら言いました。
「駄目よ、危険だわ! 今まで多くの子供が月の水晶を壊しに館へ行ったけれど、帰ってきた子は誰もいないのよ」
隣で話を聞いていたロゼッタが強く反対しました。
「でも、このまま何もしないでエイミィが死ぬのを見るのは嫌なの」
「なら私も行くわ。一人より二人の方が安全よ」
「でも……夜明け前までに帰ってこれなければ、ロゼッタも石になってしまうのよ」
「月の水晶さえ壊せば呪いが解けるんだから関係ないわ。それに途中で諦めて帰るつもりはないわ」
議論の末、アナとロゼッタの二人が魔女の館へと行くことになりました。二人はしっかりと手を繋ぎ、暗い森の中に入って行きました。途中、色々な妨害がありましたが、なんとか夜が明ける前に魔女の館へと辿り着きました。館の中は薄気味悪く部屋の隅には大きな甲冑が飾られていました。
「月の水晶は魔力を貯めるために月の光を浴びせる必要があるわ」
どうやら月の水晶は階段を上った先にある部屋にあるようです。二人は中央にある階段に向かいました。
二人が階段に足を掛けると、飾られていた甲冑が動き出し追ってきました。ロゼッタは振り返り甲冑を抑えつけました。
「ここは私が抑えるからアナは先に行って!」
アナは急いで階段を上り水晶のある部屋の前まで来ました。すると、アナの前に恐ろしい魔女が現れました。
「どうも騒がしいと思ったら、人が寝ている隙を狙うとは悪い子たちだね。月の水晶を壊そうたって、そうはさせないよっ!」
アナがもう駄目だと諦めかけた瞬間、魔女の体が大きく吹っ飛びました。床に叩きつけられた魔女は何か見えないものと格闘しています。
「トト、付いて来てくれたのね!」
アナは振り返り、水晶の部屋に入りました。部屋の天井はガラス張りで、中央にある水晶は月の光で輝いていました。アナが部屋に足を踏み入れようとした瞬間、思わず立ち止まりました。なんと、部屋の床は全面が白いタイルで覆われていたのです。ドアから水晶までの距離は約4メートル。床を踏まずに届く距離ではありません。
「どうしよう……」
後ろではトトやロゼッタの苦しそうな声が聞こえてきます。もう、一刻の猶予もありません。
「お母さん。力を貸して……」
アナは懐からお母さんの形見の万年筆を取り出し、そして……
問題
アナが水晶の位置まで行くのに使用したものを答えたください。
※ 問題中に使用されている人名、地域名、会社名、組織名、製品名、イベントなどは架空のものであり、実際に存在するものを示すものではありません。
魔女の森の家への最新コメント
[111949] (無題)
投稿者::凛◆[054fb4c]#[正解者] 投稿日時: 2011-12-08 01:41:55
AKIさん、発想力が足りません。[111549] (無題)
靴を履くだけで良いのですよ(笑)
じわじわ足から石化するんだったら走り幅跳びの要領で跳べば
手が届くところまで行けそうですし…
投稿者::めぐろっち◆[859c2b0]#[正解者] 投稿日時: 2011-11-15 14:03:36
たのしめました^-^[111201] (無題)
投稿者::Karc◆[7a96119]#[正解者] 投稿日時: 2011-10-28 06:53:54
2発目でget[110980] (無題)
投稿者::じょにぃ◆[1893e12]#[正解者] 投稿日時: 2011-10-16 22:52:52
2発でした。[110902] アナ
投稿者::ひろあき◆[97c1a3b]#[正解者] 投稿日時: 2011-10-09 08:33:23
アナがかわいそう
魔女の森の家の情報
問題作成日:2011-09-24
解答公開日:2011-12-24
正解率:11% (正解回数:546 解答回数:4657)
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