頭の運動

問題No.1141 【推理クイズ】密室の死体【第3章】

出題者:亜衣◆[bc17903]

※2章を解いてから進んでください。

白木さんの死についての警察の発表は「事件、事故の両面から調べています。」だった。
しかし実際には自殺だろうという見方が強い。世間の注目が大きいだけに、警察も早急な解決に焦っているのだ。僕はヤマさんの指摘した2点が気になっていたので、自殺として処理しようとしている捜査本部に不満があったが、僕の発言などなんの力も無い。ヤマさんもただ黙っているだけだった。

しかし、状況は一変する。白木一美の検死結果が出たのだ。結果は、
「凶器と傷口が一致しない」
発見当時腹に刺さっていた果物ナイフは刃渡り12センチ、しかし実際の傷は深さ18センチ。6センチも傷の方が深いのだ。凶器は果物ナイフではない・・・。凶器の捜索が始まった。部屋の中や窓の外、排水管の中まで探しても見つからない。誰かが持ち去ったのだろうか。
自殺との見方が強かった捜査本部の方針は、一気に「事件の疑いが強い」に切り替わった。
しかし、窓もドアも鍵がかかっていた。現場は完全な密室だ。あらゆる進入経路を探ったが、入れるのはドアと窓だけ。合鍵はホテルのマスターキーだけ、これもいじられた形跡は無い。凶器を持ち去った人物はどうやって部屋から出たのか、もしくはどうやって鍵をかけたのだろうか。

いくつかの不可解な点を残しながらも、捜査の目は同じ6階の宿泊者に向けられた。検死結果から被害者の死亡推定時刻が判明したのだ。23時前後、発見される10時間程前だ。このホテルには、エレベーターと非常階段にカメラが設置されている。どちらも怪しい人物は映っていない。つまり、これが殺人事件ならば、犯人はずっと6階にいたということになるのだ。


第4章へつづく



※ 問題中に使用されている人名、地域名、会社名、組織名、製品名、イベントなどは架空のものであり、実際に存在するものを示すものではありません。

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密室の死体【第3章】の情報

問題作成日:2006-10-03
解答公開日:2007-04-03
正解率:1% (正解回数:7 解答回数:352)

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