問題No.1003 【推理クイズ】消えた身代金(前半)
出題者:亜衣◆[d3c1988]
新米刑事の安藤は、署内でも一目置かれる敏腕刑事の山西、通称ヤマさんとコンビを組んでいた。
「安藤急いで仕度しろ!すぐ出るぞ!」
急なヤマさんの呼びかけに、従う安藤。こんなことは日常茶飯事だ。
「今日はなんですか?」
パトカーに乗り込んでから安藤は尋ねた。
「誘拐だ。最近よくテレビに出てる胡散臭い政治家がいるだろ。」
「自○党の牛島ですか?」
「そうだ。その息子さんとやらが誘拐されたらしい。昨日犯人から電話があってな、8千万の身代金が要求された。今から行くのはその受け渡し現場だ。」
「へえ、1日で8千万用意するなんてさすが政治家ですね。」
安藤は言いながらヤマさんの顔を見た。そこでヤマさんの顔に自嘲的な笑いが浮かんだ。
「ああ。政治家様は俺達のことなんて全く信用していない。一応連絡はしてきたものの、『犯人に8千万払うから、警察は絶対に動くな』だそうだ。」
「だから僕たち2人しか出動してないんですか?」
「そうだ。張り込んだことが牛島にばれたら後でうるさいからな。しかし身代金の受け渡しは犯人逮捕の最大のチャンス、見逃すわけには行かない。」
受け渡しに指示されたのは新宿駅の1つのコインロッカーだった。
安藤とヤマさんは互いに別の角度からロッカーを見張った。
指示通り、牛島の妻が8千万をいれた鞄をロッカーの中にいれ、鍵を上に隠した。
15分後、帽子を深くかぶった1人の男がコインロッカーに近づいていく。荷物は持っていない。
「安藤!あいつは怪しいかもしれないぞ!」
無線を通して聞こえてくるヤマさんの声に安藤は気を引き締める。
男はロッカーの上に手をのばし鍵をとると、番号を確認してロッカーを開けた。
「ビンゴ!ヤマさん、あいつが犯人です!確保しましょう!!」
「そう焦るな。まだ人質の居場所もわかんねえんだ。追うぞ!」
男は鞄をとると、駅の外に向かって歩き出した。外に出ると、男はタクシーを拾った。
安藤達も急いで用意してあった覆面パトカーに乗り込む。
「これで奴の家を突き止めれば、人質を保護して犯人逮捕ですね!」
安藤はすでに事件を解決したかのような安堵感に満ちている。
※ 問題中に使用されている人名、地域名、会社名、組織名、製品名、イベントなどは架空のものであり、実際に存在するものを示すものではありません。
消えた身代金(前半)への最新コメント
[5659] (無題)
投稿者::格無し◆[a2b5aac]#[正解者] 投稿日時: 2006-09-22 22:49:10
なるほど…後編ね[5100] (無題)
投稿者::>Lさん◆[d3c1988] 投稿日時: 2006-09-18 13:13:11
こっちに答える人ゎ天才と好奇心旺盛の人です(*´-ェ-)[5088] (無題)
投稿者::ばかL◆[b204e30]#[正解者] 投稿日時: 2006-09-18 11:28:49
Lです[5042] オオーw(*゜o゜*)w
こっちに答えてもいいんですね
投稿者::亜衣◆[d3c1988] 投稿日時: 2006-09-17 23:41:38
こっちに答えてくるなんて(-_-;)[5041] (無題)
投稿者::ひま虫くん◆[a5c5123]#[正解者] 投稿日時: 2006-09-17 23:38:47
全編制覇!!
消えた身代金(前半)の情報
問題作成日:2006-09-17
解答公開日:2007-03-17
正解率:7% (正解回数:35 解答回数:460)
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